今日は春節(旧正月)の大晦日。中華系の人たちはお休みに入ったようですね。
マーケットに行く途中、中華系タイ人の住む家々では、庭先で偽のお札を燃やしたり、山盛りのお供えをテーブルに乗せて出してあるのを見かけました。
中華系住民がタイ社会に深く馴染んでいるタイでは(←これは私感ですが)、こんな時でもないと、だれが中華系なのかよくわかりません。
マレーシアだと、中華系・マレー系・インド系がはっきり分かれているのですが、、面白い違いですね。

ラオスから帰ってきたある夜、息子がなんども吐いて熱を出したことがありました。ものすごい勢いで吐かれたので、とても驚きました(←食事中のみなさま、すみません)。もうほぼ完治したのですが、原因は食あたりだったのかな?くらいしかわかりません。
外食が標準のタイでは、キッチンのついている家が少ないそうです。安くおいしいものがテイクアウトできますからねぇ。同時に食あたりの確率も自炊より上がるでしょうね。
それにしても、辛い食べものの多いタイでは、子供に食べさせられるものが少ないのです。私もちょうど胃の調子を崩したばかり。幸い、東南アジア料理の食材はここで豊富に手に入るので、辛味の少ない食べやすいベトナム料理や東南アジア系中華を作って行くことにしました。
そうと決まれば、近所のマーケットに突撃です。


タイ語がロクにわからなくても、なんとか必要なものは揃うものです。
ここは地元の人向けのマーケットのため、ペナンの高級(?)マーケットよりなんでも安く買えます。こうして並べてみると、ハーブやスパイスなどの小さな脇役が多いですね。大好きなディルがあるのも嬉しいです。

ベトナム系フランス人の映画監督トラン・アン・ユンの「青いパパイヤの香り(L’odeur de la papaye verte)」という作品に、主人公の女の子が青いパパイヤのサラダを作るシーンがでてきます。
トントンとパパイヤを包丁で叩いておいてから、平らにそぎ切りにすると、千切りが簡単にできるのです。でも、実際にやってみると、太さも長さもバラバラになってしまい、なかなか難しい。
同じくパパイヤのサラダ、ソムタム(こちらはタイ)をつくるための金具のついた千切り器(ゴリゴリ削る)が長野の家にあるのですが、あれが手元に欲しいところです。

素材のもつおいしさをそのまま楽しむ日本料理と比べて、香りのよい様々なハーブやスパイス、プラスアルファの食感を持たせる小さな材料がたくさん入るベトナム料理。せっかく暑いところにいるのですから、その間は東南アジアの食べ物を楽しむことにします。