下の写真は、最近作った一枚。着てみると、夫が「袖の中に赤い電球でも入れたら?」と言うほど、旧正月の飾りの提灯に似ています。ふっくらしていますが、リネンなので、洗って染めたら落ち着くはず。藍で染めるのが楽しみです。

そういえば、10年以上前のViktor & Rolf のブラウスで、片方こんな感じの巨大なお袖、もう片方はスッキリした筒袖、というアシメトリーなものがありました。おもしろがって着てみたら、意外と良かったのです。その時は試着をしただけで買いませんでしたけど、、。

 

lantern sleeve ランタンスリーブ
Detail of my latest design, a coat with a “lantern” sleeve. これ、自分でも着てみたいです

 

Areca Booksという、東南アジア関係の歴史・美術書などを扱っているお店がペナンにあります。下は、ここで見つけた藍関係の一冊。藍染めについての技術だけでなく、藍にまつわる文化や歴史について書かれています。もちろん、インドの藍だけでなく、タイや日本の藍についても。

ペナンにある、東洋のロックフェラーと呼ばれたチョン・ファッ・ツィイーの豪邸は、藍で塗られ、「ブルーマンション」とも呼ばれています(Cheong Fatt Tze Mansion)。かつて、ジョージタウンの建物も多くは石灰と藍で青く塗られていたそうで、今でも寺院の壁等にその名残を見ることがあります。インドとのつながりも強いので、塗料となる藍はそこから来ていたのかもしれません。なのに、どうしてここには藍染めのテキスタイルがないのでしょう??

でも、そんな藍の不毛地帯・ペナンにてこんな本を見つけたのは、嬉しい出来事でした。

 

Culture of Indigo in Asia: Plant Product Power
Culture of Indigo in Asia by Kaplia Vatsyayan