やっと到着

やっと到着

ベンガルの工房に頼んでおいたカンタが届きました!(いろいろあって、長い道のりでした)。 カンタ(Kantha)とは、古いサリーなどの布を重ねて刺子をしたもの。カンタキルトとも呼ばれています。 装飾性の高い手の込んだものもありますが、私の選んだのは、素朴なもの。これは、生成りのやさしいカディを3枚重ね、白い糸で刺子をほどこしてあります。今、白にとてもひかれるので、この生成りを選んだのですが、よく染まりそうでもあります(あぁ、病気が・・)。 カンタが届いたのはいいけれど、何を作ろうか悩みます。細かく裁断したら、せっかくの刺子が台無しです。デザインもシンプルなものの方がよさそうです。 … 弟の家族のかわいがっているハスキーを預かっています。最近は、黒ラブと二頭立てで散歩をしています(妹と交代です)。 二匹一緒に散歩していて思うのは、性質の違い。 ハスキーの方はとても神経が鋭くて、よく気がつくことと、知能が高いこと(この写真は随分前のものです。たぬきに気がついて注視していた時のこと)。 黒ラブはおおらかでぼんやり、そして甘えん坊。 同じハスキーでも、以前実家にいたハスキーたちとも全く違うんですよね。呼んでも来ないのは同じですけど。 一人一人違うのは、人間も同じ。犬も犬種に関わらず、個体差というものが大きいのだなとおもうこの頃です。 と、ここまで来て、自分から生まれてきたけれど、息子が私と全く違う(というより、もう異星人)のも当たり前だなぁ、としみじみ思ったりしています。

光の中

光の中

「今年こそはフィルムカメラでりんごの写真を撮ろう」と思いつつ、あっという間に冬に突入。りんご園では収穫も終わり、さみしい風景になっています(写真はデジカメでしばらく前に撮ったもの)。 急に気温も下がり、アトリエでのパターン作業も冷たくなってきました。そろそろ自宅へ民族大移動する時期です。 話は変わりますが・・・ この日のブログに登場してくれた友人が、今年の夏に急病で亡くなりました。 イギリスへの一時帰国中で、しかもあまりにも急なこと。最後に一目会うこともかないませんでした。 彼は夫の三十数年来の親友。私も寂しいけれど、夫は言い尽くせないほどの悲しみの中だと思います。 木版プリントをほどこした布で服をつくろう!と、話題にはよくあがっていながら、私の力不足で実現できないまま・・(ラルフ、ごめん!)。 人間、生きていればそれだけ悲しい別れの数も増えていきますね。それは誰にでも起きることです。 自分にできることは、今という時間を一緒に生きている家族や友達、つながりのある方を大切にすることではないかとぼんやり考えています。 コロナ渦で会えずにいた人たちとも会おう(いつ自分がどうなるかもわかりませんから・・)。 … 散歩の途中で、サンタさんを見かけました(マネキンです)。 ブロッコリー泥棒に見えました(笑)。 プレゼントの袋に入れて持って帰るのかな・・?

冬の準備

冬の準備

書きたいことはたくさん思いつくのですが、なかなか時間がとれないままでいます。この調子で今年も終わってしまいそうな予感がします・・。 … 今年は、息子のクライミングのトレーニングにつきあいすぎました。 運転してジムへ連れて行けば、それで私の1日がつぶれてしまうことも度々。時間にしたら、一年のうちの二ヶ月ぶんの時間を費やした気分です。 新しい形のアイデアがあっても、なかなかまとまった時間がとれませんでした。まぁ、息子につきあっていたのは、息子の要請でもなんでもなく、私の好きでやっていたことなのですが・・。 考えてみれば、息子もあと2年で成人するのです。私も考えて、本人に任せることに決めました。いつまでも親がでしゃばっていては、子供も自分のことができるようになりませんから・・。 ちょうどこの1ヶ月間、息子の咳が続いてトレーニングを休んでいたのです。その間、これまでを振り返るよい機会となりました。 来年は新しいものを見ていただけるように、いまは準備を進めているところです。東京での展示も復活しますよ!! … お天気を見て、最後の藍染めをしました。 そのあとは、洗って干して、今年は染めももうおしまい。 もうしばらくすれば、水が凍り始めます。 旧・藍甕(笑)で蓮を育てて2年。 めだかがボウフラ退治に今年も活躍してくれました。このまま藍甕の中に放っておけば凍ってしまいます。 息子に頼んで、60センチ深さの穴を掘ってもらいました。プラスチックの樽を丸ごといけて、めだかを移住させました(陶器は凍ると割れるので)。 土の表面は凍りますが、地中から汲み上げる井戸水はあたたかく感じます。なんとか底のほうで生き残ってくれるといいな。 家の周りを片付け、日除けをしまい、窓をふさいで、水道のヒーターもチェック。冬を迎える準備も進んでいます。

ストア オープンしました

ストア オープンしました

10/25に秋のオンラインストアがオープンしました。 みなさま、たくさんのご注文をどうもありがとうございます。 発送作業をいま進めています。 机の上にご注文分を並べてみると、それぞれとてもきれいです。薄手のものがほとんどですが、秋冬の重ね着の上に、草木染めの色を加えていただければ嬉しいです。 予定通り、第一便は28日に発送の予定をしています。 そういえば今回は、なんとカディのブラウスが一種類しかありませんでした。予定していたものが間に合わなかったのです。 … 1ヶ月待った夏のカディが、とうとう到着しました。 ベンガルで作ってもらったとてもよいカディです。 これは到着したときの梱包(この上から透明ののびのびプラスチックがぐるぐる巻きになっていました)。布で丁寧に包まれ、合わせ目は手で縫われています。インドからの荷物の到着はいつも感動的です(いろいろな意味で・・)。 これで来年の夏のカディの心配がなくなりました。

秋の色とオンラインストア

秋の色とオンラインストア

ようやくオープンのめどがつきました。 10月25日(火) 21:00〜 10日間ほど開けるつもりです。 数も少ないささやかな オンラインストア になりますが、ご覧いただければ幸いです! … 一番上の画像、奥のオリーブグリーンは、やまももで何度も染めた海松色(みるいろ)です。 濃くとても深い色。これは今の時期に着たいですね。 … … この週末は久しぶりによいお天気が続いています。 洗って仕上げて乾かして・・・あとは写真撮影が待っています。 (実は藍染はまだ全部終わっていません〜)。

秋の染め

秋の染め

あっという間に10月になってしまいました。 過ごしやすくなってきたので、ようやく藍染めを再開しています。 秋らしい色も染めてみたいなぁ、と思いながら、昨日は玉ねぎの皮を煮出しました。何度も染め重ねるとオリーブ色になります。外で煮出すのですが、辺り一帯にスープのいい香りがするんですよ。 辛子色にも挑戦しようと思っています。石榴(ざくろ)かな、やっぱり。 … 下は、来年のブラウスの試作。 パターンの段階で何回か作り直し、薄いコットンで作ってみたらイメージがいまいち違うので作り直し・・ということをしていたら、どんどん時間が経ってしまいました。これはひとまず寝かせておきます。いつも、形が決まるまでは、マラソンを走っているみたいです。 来春用のカディも、しばらく前に注文しました(ドルが強すぎる・・・)。カウント200の繊細なカディです。ベンガルのいつもの工房です。 すぐに送ってくれるという話だったのに、なんだかずるずる先延ばしになりました。今週はドルガ・プジャ(Durga Puja)というお祭りがあるということで、また更に先になりました。やっぱり・・。 インドから送ってもらうのはいつもこんな調子なので、それを見越して半年前に発注することにしたのです。また美しいカディでブラウスを作ることができて幸せに思います。 … 最近やっと、「CALICOのインド手仕事布案内」小林史恵著(小学館)を手にすることができました。 「インドの美しい手仕事布をめぐる旅」とあります。インドのひとびとと布つくり、服つくりを続けるCALICOさんによる、インドの布という大きな森への案内です。時間をかけて職人の手で作られる布たち、その土地や職人、背景のドキュメントがぎっしり詰まっています。 私なんかインドからカディを何年も注文していますが、このような背景は現地にいる方でないと分からないこと。さぞご苦労なさっていることでしょう・・・。これはインド布への愛がないとできないことだと思います。素晴らしい。 また、一ページ読んで、著者小林史恵さんの豊かな語彙に心を打たれました。相当本を読んでいらっしゃる方だなぁ、と。「きゃー、きれい、かわいい、素敵!」ではなく、目にしたことのないものを言葉で説明するのはとても難しい。でも、小林さんの言葉には生命が宿っていると思います。 私もまだ全部読み終わっていません。雨の日にでもじっくり広げるつもりです。

夏の終わり

夏の終わり

朝晩涼しくなって、過ごしやすくなりました。夜は虫の声の大合唱です(上の画像は藍甕の蓮。メダカも元気です)。 そういえば、毎年、暑くなると出してくる窓用エアコンも、この夏は物置にしまったままでした(なぜかというと、暑くなりそうな日は、ジムや外岩へ行っていたのです)。 ここ最近、家の中で作業のできる日は、来年のブラウスのパターン製作をしています。 パターンがいちばんの曲者。立体で作ってパターンに落としても、実際使う予定の布でサンプルを縫ってみると、イメージが全く違っていてボツ・・ということを何度も繰り返しています。日の目を見ないサンプルが、アトリエにたくさんあります。 縫い代始末の方法や、付け加える要素によっても雰囲気が全く変わってしまうので、こちらも毎回悩みながらの作業です。染めよりも時間がかかります。 写真は米粉のカヌレ。外もカリッと焼けました。小麦粉を使わなくてもおいしくできるんですよ。 マフィンやパウンドケーキも最近は米粉でうまく作れるようになりました(小麦粉の風味がないので、作るものによっては材料を多少変えます)。

染め作業進んでいます

染め作業進んでいます

染め作業、進めています。 夏のストアは予定通り、今月下旬にはオープンできそうです(7/19目標!) 雨が少ないので、井戸水を大事に使っています。今年の夏も暑くなるのかな・・・? ㅤ 草木染めに加えて、ベンガラ でも染めました。べんがら染めは、少ない水で染められ、アルカリや酸にも強い。改めていい染料だなと思います。色の幅がもっと広ければ、こちらをメインに使いたいくらいです(ただいま研究中です)。 こうして並べて干している光景が一番好きです。これも、みなさまのお手元に旅立つ前の、今限定。複数の染料を重ねて出した色は、ぼわんとして複雑で、なんとも言えない色合いです。 ブログの方、さぼり気味ですみません・・。 フェイスブックやインスタグラムの投稿よりも詳しく書きたいと思っていると、アップできないままどんどん日が過ぎていきます・・(書きたいことはたくさんあるのですが!!)

染め作業、進めています

染め作業、進めています

毎日の染め作業が暑くなってきました。 各地の異常な暑さ・・長野も36度近くまで上がりました。 6月なのにおかしいですよね? もっと?なのは、我が息子。 汗かきながら、お気に入りの冬のベスト着てますよ・・(何度言っても脱がない) 一日中外の作業はこたえるので、染めは午前中だけにして、お昼には終了。 そうしたら、体もずいぶん楽になりました。 みなさまも、ご無理しないようくれぐれもお気をつけくださいね! 今回は、茜の赤の数が少なくなりそうです。 ステンレスボールの鉄が溶け出していたのか、部分的に色が変わってしまったもの多数・・・がーん。 茜は何度も何度も染めて濃くしたので、大変ショックですーー。 赤系は本当に気をつかうし難しい。 ショックだけれど、染めムラをどうするか考える前に記念撮影(あっ、藍が入っていなかった〜〜) 最後の画像は、綿のボタンつけの糸だけ染めたもの。 染めている最中、ボタンが取れてしまったときに、この糸で付け直します。

初夏のストア ありがとうございました

初夏のストア ありがとうございました

昨日16日に、初夏のオンラインストアが閉店いたしました。 みなさま、ご利用どうもありがとうございました。 たくさんのご注文、それから心のこもったご感想も嬉しく拝見しました。 いつも通り1週間という短い期間のオープンでしたが、みなさまが忘れずにご覧くださったこと、感謝しています。 どうもありがとうございました。 … オンラインでご注文いただける便利な時代になりました。 でも、とびきり上等な素材を選んで作っても、画像だけでそれをお伝えすることは難しいです。 素材のツヤ、軽さ、シボ、着心地など、手にとっていただくのが一番であることはわかっています。それでも、展示会でお会いできない遠方のみなさまに、こうして見ていただけるところは、オンラインのすごいところですね。 オンラインも続けながら、展示会も再開したいなと思うこの頃です。 … 次回は7月、夏のオンラインストアになります。 7月下旬にオープン予定です。雨が多いと、べんがら染めも苦労しますし、草木で染めたものも乾かないのです。様子をみながらオープンします(と言いつつ、19日にはオープンできなさそうなので、7月下旬ごろということにしました)。 次回は普通丈のカディブラウス三種類をアップする予定です。今年も暑くなるようですから、カディが大活躍しそうですね。