諸事情により、屋号を新しくすることになりました。

アトリエ・インドシンの屋号にしたとき(5年前)は、ここインドシナと長野を行き来して活動するつもりでいました。サイゴンやフエ(ベトナム中部の古都)で制作してくださるアトリエもみつけ、布もインドやタイ・ベトナムで織ってもらったものを・・・と考えての命名でした。

それからいろいろあり、(コロナ禍があり、身近な人やお世話になった方が続けて亡くなるということも含めて)、その間に気持ちがどんどん流れてしまいました。当たり前ですが、私は東南アジアでは外国人なのです。なにかあったときにいられる場所は、日本であり、長野なのです。

コロナの間に、染め材料を庭で育て始めました。長野の風土に合うものもあり、合わないものもあります。植物が育つのと同じように、自分の気持ちが長野の土地に根を深めていることを感じています。

着てくださるみなさまも、ほとんどが日本の方です(近頃の日本は、東南アジアのような気候に近くなってきましたが…)。

もっと日本の環境や長野の自然に即したものを作りたいという考えに移行していきました。

ベトナムは大好きな国です。昔のポストカードに写るインドシナは、私の永遠の憧れであることでしょう。

とはいえ、今年春夏の服は、アトリエ・インドシンのタグをつけて作っています。新しい屋号は秋ごろから使うことになります。新しいドメインも取得し、商標登録のための書類もつくりました。帰国したら、提出して結果を待つのみです。

商標登録ができたら、新しい屋号をお知らせしますね。それまでは、アトリエ・インドシンをよろしくお願いいたします!

トップ画像は、旧正月に入る前に行ってきたホーチミン市美術館。大好きな場所です。

旧正月前ということで、アオザイにドレスアップした若い子たちがたくさん来て、写真撮影を楽しんでいました。平和でいいな・・。

2015年と2017年には、大きなフィルムカメラを持ち込んでもなにも言われませんでした。が、今回はデジカメでさえ撮影禁止を言い渡され、カメラはロッカーへ預けることに・・・(涙)。文化財を守るためだそうですが、スマホは持ち込んでもよいのですよ。カメラ持ち込み禁止の根拠は謎です。