ここ一週間ほど、玉ねぎ染めをしていました。皮を煮出して、その液で何度も染め重ねます。鉄媒染でカーキ色になるはずなのですが、なぜか黄金色に・・・。ですが、これもなかなかいい色(上の画像、右三枚)。

存分に玉ねぎ色を堪能した後は、思いついて散歩道に生えているよもぎを摘んできました(姪っ子が摘むのを手伝ってくれました。息子は走り回っていて全然使えません・・)。

よもぎも漢方ではさまざまな薬効があるようですね。煮出していると、とてもよい香りがしてきます。

いざ玉ねぎの上から染め重ねてみたら、いい色に。グリーンがかったカーキです。よもぎだけで染めたものは深いグリーンに。花が咲いてしまう前のよもぎは緑色がでるようです。

そういえば、小学生の時、よもぎを摘んで学校に持っていく期間が春にあったことを思い出しました。よもぎ餅にすると聞いていましたが、あれはなんだったのでしょう?姪っ子に聞いたら、今の小学校でよもぎ摘みはないそうです。

素材も、染め材料も、もっと身近で手に入るものに目を向けようと考えているこの頃です。玉ねぎもですが、よもぎもそのうちの一つ。

コロナウィルスの流行がひどくなってから、インドに注文してあった秋向けのカディの件が宙ぶらりんになってしまいました。

糸紡ぎや機織りをしている職人さんも、その日の収入で生活している人が多く、仕事ができないとなると食べていかれない、というニュースを聞いたのがしばらく前。コロナが終息しない限り、カディ製作も進めてもらえるどころではないでしょう。

ここしばらく、麻が使えなくなってしまったので(私の健康上の理由で)、それに代わる素材として、カディに切り替えてきました。今回、それが見事に仇となってしまいました。

カディのストックはいくらかありますが、これも永遠にはもちません。日本で手に入る素材を積極的に見つけていこう、と考えているところです。