大急ぎで荷物をまとめて日本をでてきました。 ギリギリまで仕事をして、どうにか予定のところまで終わったのですが、そのあとの家の後片付けと、持ってくるものの梱包で今回は手間取りました。毎年のことなのに、いつも出発前はバタバタです。 ちょうど長野では雪が降りはじめたとのこと。今年は雪だるまがつくれずに息子は残念な思いをしているよう。雪遊びは3月に日本へ帰るまでおあずけです。日本は急に寒くなったと聞きますが、みなさまも風邪などひかないようにお気をつけくださいね。 バンコクの住まいにもようやくwifiが入り、ネットにつなげるようになりました。こちらからも時々ブログをアップします。 ふじのおいしい時期を迎えたというのに、日本を出てくる前に満足に食べてこられませんでした。それが心残りです!(なので、せめて写真だけでも)。

あと一週間
毎朝、「海へ・・・」ボトルの凍りぐあいで、朝の最低気温を推測するこの頃です←結局外に出したまま。 冷えた朝、霜でおおわれた地面を歩くと、シャリシャリ音がします(なんだか楽しい)。 ・・・・・・ この秋から塩豚を作っています(近所のお店では、おいしいベーコンがなかなか見つからないので)。 バラ肉を買ってきて、適当に切ってからたっぷりの塩に埋めるだけ。タッパーごと冷蔵庫に入れておきます。水分が抜けて少し茶色になったところで食べます。 保存も効くし、少し塩抜きをすればベーコン代わりに使えて便利(塩抜きしないとかなりしょっぱい)。この週末には、たっぷりの玉ねぎやニンニク、大豆と煮てスープにしました。 ここから出して、空気中で熟成させてもよいのだそうですが、怖くてまだ試していません。生で食べる勇気もまだありません。アトリエが冷蔵庫並みに寒いので、あちらへ吊るしておこうか考え中です。 去年とおととしに作った、バルーンスリーブのブラウスの新バージョン。見頃のボリュームをすこし落とし、ギャザーを入れてみました。夫の「なに?スカートが両脇にぶら下がっているの?」とのコメント。 (ちなみに、昨日縫ったカシュクールを着てみたら、それを父が見て、「なに?囚人服?」。・・・見せる人を考えないといけません)。 タイに向けて出発するのも、気が付いたらもう一週間後。焦りを感じる毎日です。 持って行く荷物をなるべく少なくするために、今月は頑張ってバターン制作の作業も進めてきました。いつもお世話になっている滋賀県のHさんに、来年のカディのものなど縫っていただくことになっています。その準備ももう終わりそうでホッとしています。 このあとは一気に荷造りです。 保存保存 保存保存保存保存 保存保存保存保存 保存保存

冬のはじまり
今年も冬の朝がきました。 霜が降りて凍った木の葉が、日の出とともにパラパラと落ちてきました。 洗濯をしに外へいくと、「海へ、、、」のボトルがカチカチに凍結していました。凍って困るものは、もう家のなかに入れないとだめですねぇ。(洗濯機は外に置いているのです)。 母に職業用ミシンをかりてきて、自宅にそのミシンを持ち込んで縫っているこの頃です。今年は、アトリエのストーブを自宅に持ってきてしまいました。もう寒くてアトリエでの作業はギブアップしたのです。 今まで、アトリエにあるブラザーの工業用ミシンが一番、と、ずっと信奉していました。ですが、同じくブラザーのこの職業用ミシンがなかなか優秀であることをこのたび発見。 「ここで止めたい」という最後の一針でピタッと止まるし、卓上ミシンとは思えぬほど縫い目もきれい。スピードもそれほどないので、手縫いに近い感覚で縫うことができます。縫いの苦手な私には、こちらの方がいいのかもしれません。 日本製の機械というのは、誰にでも使いやすいこと(親切設計!)、故障が少なく、そして全体的に質が高いことが特徴ではないでしょうか。車やカメラなどもそうですよね。強い個性はありませんが、クセに惑わされることもないように感じます。 ロンドンにいる時に、「ミシンはスイス製が一番」と言っていたデザイナーがいました。おそらく彼女の作るものにあった個性的なミシンなのでしょう。私は今のところブラザーで大満足です。 秋にご近所からいただいた、秋映えという真っ赤なりんご。 食べきれないほどあったので、一個を8つに切って、塩水(1%)につけてから干してみました。お皿にのっているのがりんご一個分。干すとギュッと小さくなりますよね。十個分干しても、ざる一杯分にしかなりません。 生のりんごはおいしいけれど、胃が冷たくなるなぁ、と思っていました。これなら冷えるのをだいぶ減らすことができそうです。糖分が沢山あるので、食べ過ぎに気をつけなければ。 保存保存保存保存保存保存 保存保存 保存保存

もうすぐ出発です
数年前に藍とラックで染めたイタリアンリネンのこのワンピースを、最近よく着ています。下にウールのレギンスと綿のタートルを着て、薄手のセーターを羽織れば、十分に暖か。リネンのワンピースも、こうすれば結構長い時期着られますよね。 外は枯葉色、巷は黒やグレーを着る人で溢れかえるこの時期、この鮮やかな色に癒されます。 あれよあれよと日が過ぎて行き、気がついたらもう明後日には出発です。 来年の準備もなんとか目鼻がつき、青色申告の準備もほぼ終了。 例のP社フリースのジャケットは、四苦八苦しながら夫の分だけが仕上がりました。このフリースは、厚みがある上にストレッチも効いているので、とても縫いにくく、ミシン針もボキボキ折れました。これ専門のミシン(と腕)がないと難しいのかもしれません。 バタバタしているうちに、今冬はリンゴの写真も撮り忘れていました。今日、郵便局へ歩いて行きがてら、ふじの収穫もほとんど終わっていることに気が付き、呆然、、(下は唯一残っていた果樹園)。 タイへ送る人台の梱包を今日終え、明日はようやく自分と家族の分の荷造りです。タイに入る前に寄って行くところがあるので、荷物は小さなスーツケース一つ。 仕事の道具など、あちらのアパートへバーンと送ってしまえば楽なのですが、タイに送るには個人の持ち物でも法外に高い関税かかります。パソコンをアメリカからタイへ送ってもらい、ひどい目にあった人(←夫)を知っています。なので、こちらから送るのは人台のみ。受け取りに行かないとならないし、結構面倒なのです。マレーシアの時は関税なんてかけられなかったのに(国によって扱いもそれぞれですね)。 必要な本は、スキャンしてデータ化して持っていくことに。調べ物もある程度ネットでできるし、便利な世の中ですね。 このブログも、出先からメールで更新できるように研究しておきますね。どうぞよろしくおつきあいくださいませ。

雪
予報通りの雪の朝。11月のうちにこんなに降るなんて。 屋根の仕上げも、こんなお天気になる前にギリギリセーフで終わり、ホッとしています。雨樋はもう諦めて、来年つけることにしました。 小学校の体験入学期間が終わったので、思う存分庭で遊ぶ息子(学校でも思う存分遊んでいたと思いますが)。「雪だるまをつくるんだ」と、このくらいの雪玉をいくつも作っていました。びしょ濡れになっても気にならないんですね、子供って。 私は春夏ものの制作続行です。 下は、二重織りのリネンガーゼ。画像では分かりにくいのですが、生成りと白のリバーシブルです。珍しいですよね。細い糸で織られたシャキッとした生地なので、暑い時期にぴったり。来年の春夏のブラウスにします。 まずは、何回か湯通しして縮ませ、伸縮率を計算してからパターンを作ります。縦と横の伸縮率が違うので、ちょっと厄介です(←数字に弱い人)。

冬日
今日はこの冬一番の冷え込み。昨晩洗って外に干しておいた服(作業着)が、今朝みごとに凍っていました。リネンのパンツとチュニックはパリパリ、コットンのアームカバーはピーンと立って、逆さにしても形がそのまま。(真冬の一番寒い時期には、干しているそばから凍るのですが)。いよいよこの時期がきましたか。 屋根の工事も、あともう一息で終わりです。一週間か十日ほどでチャッチャと終えるつもりが、雨の日もはさんで3週間もかかってしまいました。屋根で体力を使い果たしているらしく、下に降りてくると指の先まで冷たくなっています。温かいお茶を飲みつつ、あともう少し頑張ります。 私が毎日屋根の話ばかりするので、夫はうんざりしているらしく、何か思い出して口を開こうとすると「また屋根の話?」と。今はもう屋根のことで頭がいっぱいなのです。まあ、新しいインド料理のレシピを毎日聞かされる私の気持ちが、少しわかったのではないでしょうか? さて上は、アメリカから送ってもらった、フリースの最高峰P社の布。自分と家族のための簡単な上着を作る予定です。 この冬は移動が多くなりそうなので、かさばるウールのジャケットの代用を考えていました。雑に扱っても耐えられそうな、手入れの簡単な何かがないかな?と思っていた時、(山登りをする方はご存知だと思うのですが)北欧のアウトドアウェアメーカーのフリースジャケットを知りました。 山のような極限環境では、命を守るため、用途別に様々なものが開発されているのですね。いくらコットンとリネンが好きだといえ、そんな服でまともな山に登ったら、私ならば即肺炎でしょう。 このP社のフリースは、ストレッチも効いていて、厚くてふかふか、マシュマロのよう。化学繊維は好んでは着ないのですが、これなら着てもいいかな、と思えるほど。自然素材のように、使い込んでいい風合いが増していくことはないでしょうが、どんな風に古くなっていくのか観察してみたいです。まずは、自分たちの上着を作る時間があるのかどうかが目下の問題です。 そういえば、1920~30年代にエベレスト登頂したイギリスの探検隊の本を、しばらく前に夫が読んでいました。その本には、ツイードのジャケット姿に簡単なブーツを履いた隊員たちの写真が載っているのですが、まるでちょっとそこまでハイキングへ行くかのような軽装。こんな装備は今では考えられないこと。この装備を補ってなお余りある強靭な体力を持っていたのでしょう。 テクノロジーがどんなに進んでも、人間の精神力や体力までが進歩するわけではないのだなと思ったりします。

アトリエにて
風邪気味で学校を休んでいた息子が、今日(月曜日)ようやく登校したので、ホッとしています。 食事の時間など、食べるのも忘れてベラベラベラベラとずーーーっとしゃべっているので、次から次へとよく話すことがあるものだと、無口な私は呆れるこの頃です。聞けば夫が同じようにお喋りだったらしい。 そして、私の仕事中にアトリエにフラッと来ると、珍しいものはどんな小さなものでも見逃さず、ちょっと油断して手に持たせようものなら、なんでもバラバラにされてしまいます(カメラもバラバラにしたことが)。今日も仕事用の鉛筆削りを見つけると飛びついていたので、すかさず取り上げました。夫も小さい頃に電話などをバラバラにしていたそうなので、似ているのでしょうか? 一体、私の血はどこに流れているのでしょう? いよいよ水が冷たくなってきたので、染めはもうそろそろおしまいにして、今は来年向けの制作を地味ーに進めています。 20年以上前に買ったシルクピン(左上)だけでは足りなくなってきたので新しく買い足し、立体裁断の講習に行った時に知った道具も買い足し、だんだん新しい顔が増えてきました。今頃になって初のアップデートなんて遅すぎで笑ってしまいますが、スチールの定規たち、ぐにゃぐにゃ曲がる定規、ドイツのトゲトゲルレットなど、とても使いやすくて助かります。 一番のお気に入りはもちろん、この人台です!この人台に向かうと、O先生の厳しいお顔が目に浮かびます。「ていねいに、ていねいに」、、と呪文のように唱えながら作っています。 アトリエにもそろそろ暖房が必要になりそうです。 息子が生まれた時にお蔵入りした灯油のストーブを思い出し、ひっぱり出してきて掃除しました。構造が簡単なので使いやすく、パーツが今でも手に入るので、万が一こわれても取り寄せて自分で直せます(これも息子に見つからないようにしないと、、危険危険)。 天井が高いため、あまり暖かくならないのですが、11月いっぱいこれでしのぎます。

帰りました
先日、無事に長野へ帰ってきました。 羽田から送ったスーツケースなどの荷物をほどいて片付けたり、大洗濯、大掃除、税金申告のまとめなどをしていたら、あっという間にもう金曜日。その間に天気もめまぐるしく変わります。忙しい春のはじまりです。 雪の降った日、まるで、はじめて雪をみたかのように喜ぶ息子。夕方に裏山へ散歩に行ったときには、動物の足跡探しやそり遊びを楽しんでいました。ここは空気がきれいだね、と。子供でもわかるようです。ささやき声で会話ができるなんて、騒音のひどいバンコクではできなかったこと。 お願いしてあった、岡澤悦子さん の器も届いていました。展示会のご準備で忙しいところに送ってくださってあったもの。 カフェオレボウルに取っ手がついたような形の、半磁器のマグたちです。でも、印象は陶器のような柔らかさ。ベトナムコーヒーのフィルターでいれたエスプレッソを、ミルクに入れて飲んでいるのですが、これがぴったり!口にかけてちょっと広がっているのがまたいいですね。大事に使います。 ちなみに、愛用しているベトナムのアルミフィルターは、昔のフランス式の名残りだそう(変な日本語)。直火式エスプレッソポットよりも濃くでるのでお気に入りです。 夫がバンコクで買ったクロックヒン(タイ式の石臼)。何重にもプチプチで梱包したものの、割れていないか心配でした。ご覧の通り、無事でした。

あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます! みなさま、どんな新春をお迎えでしょうか?今年もみなさまにとってよい年になりますように。そして、この一年間もどうぞ宜しくお願い致します。 この春は、都合で松本のグレインノートでの展示はできませんが、4月と5月に東京で展示をする予定です。追ってこのホームページにも予定をアップします。 今朝は起きると一面の雪景色。寒いけれど、長野の冬はやっぱりきれいですねぇ、、。昼間はきれいに晴れて、雪もすぐに融けてしまいましたが。 あともうちょっと、、、と言いながら、春もの製作作業中です。下の画像は、ボーをつけようと思ったけれど、やっぱりやめたブラウス。くよくよ悩みながらやっているので、どうしても時間がかかります。 結局、春夏ものは、定番が2点と新しいデザインが10点ほどになりそうです。楽しみにしていてくださいね。 ただ、インドの工房から連絡があり、原材料(綿)の入手がかなり遅れたそうで、予定していたカディコットン生地がまだ届かないのです。これが一番の心配です。

よいお年を!
ありがとうございました! 今年最後のブログアップです。一年間おつきあいくださり、どうもありがとうございました。今年は穏やかな年末ですね。長野もとてもよいお天気です。みなさまも、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。 不便なメール そういえば一昨日、パソコンのメールフォルダに、未読メールが隠れているのを見つけました。 今年の初夏のオンラインストアを開いてからこの秋までの間の、メールのお返事が来ないのはおかしいなぁ?と思っていた、まさにそのお返事や、作品到着のご連絡メールが、未読メールばかりの新発見フォルダに何件か入っていました。なぜなぜなぜ、、? メールを送ったのに無言の私に、なんと失礼な奴だと思った方もいらしたでしょう(追い追いお詫びのメールをお送りいたします)。申し訳ありません。 メールは早くて便利でもありますが、こういうトンチンカンなことをしている私には、やはり二重三重のチェックシステムが必要ですね。そして、電話や手紙も利用していくべきなのかもしれません。来年の課題にします。すみませんでした。 プレゼント おとついは朝起きると雪景色。今朝のアトリエの気温は4度。段々と真冬に近づいています。 学校も冬休み。 甥っ子たち(弟の子供3人)が庭で遊んでいたので「サンタさんに何もらったの?」と聞くと、「竹馬と縄跳びの縄と一輪車を頼んだの」、それで「でも、縄と一輪車はちょっと遅れているんだ」とのこと。クリスマスに間に合わなかったようですが「今は混んでる時期だから、サンタさんも忙しいんだよ」と言っておきました。 3人兄弟なので「どれもみんな交換してあそべるでしょう?」と、子供たちが言っていたのを聞いて、兄弟がいるっていいなあ、と思いました。ケンカしたり泣かされたりしていても、そういった心が育っていくものですね。一人っ子の息子にはかわいそうですが。 製作、続いています ウール100%のレギンスをいくつか作ったので家族に着用してもらい、着心地はどうかの人体実験をしています。今のところチクチクの苦情はでていません(私でもチクチクしないので大丈夫でしょう)。あとは、アウターとして着られるよう、きちんとしたパターンへ直していきます。 アトリエにあるミシンに向かう時間も、残り少なくなってきました。 お正月明けにバンコクへ向かいます。あちらでは、ペナンで買ったシンガーのポータブルの職業用ミシンを友人に預かってもらっています。これが縫いにくくて縫いにくくて、いつも発狂寸前に。こんなもの作るなー、そして売るなーと、叫びたくなります。やっぱりミシンは日本製のブラザーが一番です。このミシンを持って行きたいけど、100㎏はある、、(ドラえもんのスモールライトがほしいです)。