服に仕立ててから、1枚1枚手染めをしています。

天然染料(いわゆる草木染めに使う植物性のもの、動物性のもの)を使用し、何度も染め重ねて色を出しています。柔らかくくすんだ深い色合いは、天然染料ならではのものです。

■主に使っている天然染料

藍に関して詳しくは、「製作ノート「藍」/ Indigo」をご覧ください。

■草木染めの手順(藍や柿渋は行程が異なります)

1. 細かく砕いた材料を、鍋にいれます。水で満たし火にかけ、30分ほど煎じます。水を換え同じ事を数回くりかえし、できた液を染料液とします。写真は蘇芳。
コットンリネンガーセのブラウス のり抜き後、洗いをかけたところ
2. コットンリネンガーセのブラウス のり抜き後、何度も洗いをかけたところ
2) 火にかけながら、染めるものを入れて煮ます。30分ほど。濃さをみながら時間を調節します。
3. 火にかけながら、染めるものを入れて煮ます。1時間ほど。濃さをみながら時間を調節します。
流水で洗い、余分な染料を落とします。
4) 媒染液にひたして、染料を定着させます。Then, the clothing is removed and placed into a mordant bath for 30 minutes.
4. 媒染液にひたして、染料を定着させます。
5、3→4の工程を繰り返して、濃く染め重ねます。
5. 3→4の工程を何度も繰り返して、濃く染め重ねます。
6. 中性洗剤で色が出なくなるまで何度も洗い、陰干しします。

■媒染について

媒染とは、草木の色を布に定着させるものです。アルミや鉄など、ほとんどは金属イオンに由来します。

媒染剤の中には人体や環境に有害であるもの(スズや銅の媒染など)も存在します。

当アトリエの媒染には、錆びた釘と木酢や食酢から作った自家製の鉄媒染液、漬物などに使う食用みょうばんを水に溶かしたアルミ液の二種類を主に使っています。どちらも安全です。

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