今秋の藍染

今秋の藍染

毎日の庭の掃きそうじを終えて家に入ってくる頃には、蚊にさされたおでこをパンパンに腫らせている夫。私が一緒に庭にいても、さされるのは決まって夫、しかも狙われるのはおでこなのです。 それを見て他人事だと笑っていたのですが、私も染めの作業中に顔上部を狙われるようになりました。おでこをさされると、どうしてあんなに腫れるんでしょう?それに、今年はいまごろになって蚊が多い! ガーデンセンターで蜂除けのネットを買っておいたのを引っ張りだし、それを帽子の上からかぶり、マスクにエプロンをして黒い長靴にゴム手袋。もはや何屋さんかわからない姿です。「書き留めでーす」とサインを求めにきた郵便局員さんの目が怯えていたようにも感じられます。でも、これで蚊にさされなくなり、一件落着。 この秋の藍染は、糖で建てた藍。琉球藍の残りとインド藍を使いました。 ハイドロ建てのように、わーっと一気には色は染まりついてはくれません。藍甕の中にたくさん藍は溶けているはずなのに(濃すぎるのか、引き上げたばかりのグリーンに見えませんね)、洗うとこの通り(画像下)。 ブラウスたちも、染めて洗ってまた染めて、と、15回ほど重ねてみたところ。バネ指になりましたが、濃紺にはなりませんでした。 今秋のオンラインストアは10月2日(月)21時から2週間オープンする予定です。 今シーズンは、東京、松本での展示がありません。オンラインストアをご覧くだされば幸いです。 保存保存 保存保存 保存保存保存保存 保存保存 保存保存

製作 すすめています

製作 すすめています

カディのストールも、ノリ抜きをして洗って干しています。 ふんわり柔らかくなって、手触りも最高です。 インドの工房にお願いするとき、「両縁に藍染の糸が入るからね」と言われ、見本も送ってもらっていたのです。でも、こうして広げて干してみると、縁が目立つなあ。特に、白い方は「マザーテレサみたい(コメント by 夫)」。たしかに、、。 白のままでもいいのですが、いくつか染めてみることにします。薄い藍染の方もこの上からさらに染め重ねようかと思います。(やっぱり自分の手を加えないと気が済まないみたいです)。   下は、ストライプの生地で仕立てたブラウス。ツヤとハリがあり、目も詰まってとてもいい生地なのです。しかし、一度洗ってみると、地の赤っぽさが気になりました(左側)。 右はそのブラウスを藍で10回ほど染め重ねたもの。うまく落ち着いたので、こんな感じで仕上げることにしました。色の効果というのは大きいですね。   去年春にお買いいただいた、ラック染めのブラウスをお預かりしています。繕う糸をラックで染めたところ。 市販のポリエステル縫い糸は、色も豊富なので似た色はだいたい見つかります。でも、ブラウスは綿で縫ってあるので、綿糸を染めて使います。 ポリエステル糸を使うと、時間が経つにつれ、ブラウス本体の色とポリエステル糸の色が、徐々にあわなくなるのです。 保存保存 保存保存

もうすぐグレインノート展です

もうすぐグレインノート展です

昨日の夜から長野でも雨が沢山降っています。台風の影響で大荒れの1日になりそうですね。みなさまも、くれぐれもお気をつけて下さいませ。大きな災害が起きないよう祈るばかりです。 ………………… ぶどうの実 小さな苗をもらってきて父が育てている、たった一本のぶどうの木。毎年沢山実がなるのを、父が絞っていますが、今年は足の調子が悪くてそれどころではないので、「どんどん好きなだけ持って行って」と(いつも好きなだけもらっていますけれど)。 昨日、夫がバスケットに一杯だけ収穫して、スロージューサーで絞ってみたら、軽く6リットル以上ありました。1リットルだけ冷蔵庫にいれて、あとはジップロックに分けて冷凍。この分では、一本の木から100リットル以上とれるのでは? 昔の南イタリアなどでは、水が悪いのでその代わりにぶどう酒を飲んで水分補給をしたという話を聞きますが、それもうなずけます。     グレインノート展 金曜日からのグレインノート展の準備も進んでいます。 藍の調子がよいので、ここで休ませておくのも勿体なく思え、結局その後も藍染を続けていたら、とうとう手の関節が腫れてしまいましたので、ここで断念。ムムム、、。 まとまった雨が降ってくれたので、井戸水で思う存分洗い仕上げをすることができました。それも乾いたので、今日はタグつけをして発送の準備。       もうなかなか厚手のものや長いものは染められなくなりましたが、ほんの少しだけ手元に残っているイタリアンリネンの長めのものなど、今回はグレインノートへ持っていく予定です。

色

オンラインストアをご覧下さり、どうもありがとうございます。 週末のアップはお休みいたします。来週月曜日ごろ、また何か追加したいと思います。   まとまった雨が降って、ちょっとホッとしています。庭がカラカラだったのです。井戸水を使うのも、おそるおそる。 菜園の真ん中には、金魚のいる池があるのですが、中の水がどんどん減っていました。「干上がって金魚が死んでしまうから」という理由で、息子は金魚を全部すくいあげて、その金魚を水槽にぎゅうぎゅう詰めに入れたまま庭に放置。父がそれを発見して、誰の仕業だ?ということで大騒ぎに。息子はなかなか白状しないのですが、服についていた泥が動かぬ証拠。 きっと、使命感に燃えてやり始めたことだと思うのですが、すくいあげてからそれを忘れてしまうところがやっぱり子供のすること。まあ、よく池に落ちなかったものです(深さ1メートルくらい)。彼が一体何を考えているのかよくわかりません。     去年〜この春に染め直しをお受けしたものも、徐々にお送りしています。 そういえば以前、カーキ色のワンピースの染め直しをお受けして、いつもと同じように染めてみたら、墨色になってしまい、びっくり仰天したことがありました。 きっと、日頃の洗濯にお使いになる水には鉄錆がはいっていたり、水道管が錆びたりしているのかもしれませんね、とお伝えしたのですが、聞けばその方のお家は新築なさったばかりだと、、、、うっかり余計なことを言ってしまいました。 前田雨城さんのこの本には、古代の染めについて詳しく書かれています。染めをなさっている方には、とても興味深いことでしょう。 ここには、同じ染料で染めたのに、京都と大阪で出た結果は似ても似つかない色であった、というお話も出ていていました。市水道の質が異なるためだそうです(京都の水は染めに適しているのはそのためだそう)。鉄だけでなく、含まれるものによって色が左右されるのですね。 カーキ色のワンピースが墨色になったのも、洗濯の水で日常的に媒染されていたからかな?と今頃になって思います。     だんだん蒸し暑くなってきましたね。そろそろカディの出番です。

進行中です

進行中です

DM発送しました 昨日、松本展のご案内DMを発送しました。今週中にお届けとなると思います。 今回は、私の都合で開催時間が変則的となっています。初日はお昼の12時からのオープンです。勝手を申し訳ありませんが、どうぞお気をつけていらしてくださいませ。 今回も、グレインノートへ4日間通うのを楽しみにしています!   晴れ間 長雨のあとのよいお天気、今日も頑張って染めの仕上げをしていました。日陰干しでも、お日様と風のおかげで久しぶりによく乾く1日でした。     朝晩ずいぶん涼しくなりましたが、琉球藍も頑張って働いています。 琉球藍を草木灰と甜菜糖だけで建てたので、瓶の蓋を開けると、発酵食品のような甘い香りがします。夫はこのにおいが苦手のようですが、ハイドロを使う化学建ての藍なんて、薬品のいやなにおいがするんですよ。 発酵建ての藍は、藍そのもののよい香りだと私は思います。スーハースーハーしすぎのせいか、休憩時にタオルで顔を拭くと、タオルが青くなるありさまです。     日本の小学校 この春から、近所の小学校に体験入学している息子ですが、冬まで通いたいとの本人の希望で、予定より長めに長野にいることにしました。 今年は合わせて約4ヶ月間通いましたが、話し言葉の上達の早いこと。家庭での会話も日本語で話すことが多くなり、本も読んだり、苦手だった状況説明もできるようになりました。子供の吸収力に驚いています。   それにしても、改めて思うのですが、日本の基礎教育のレベルは高いですねぇ。しかも、公立小学校ならどこへいっても同じ程度の教育が無料で受けられることを考えると、なかなかこんな国はないと思います。校舎も校庭も広いし、大きな体育館だってプールだってあるし(ペナンで行っていた学校にはプールがなかったのです)、、まあ、授業の様子を見るとカオス状態ですけれど。 インターナショナルスクールも様々だと思いますが、教育レベルや施設の充実度を考えると、玉石混合という言葉が頭に浮かびます(私の知る限りでは、ですけれど)。   そういえば先日は、北米出身のAET(英語指導助手)が息子のクラスを訪れたとのこと。授業は英語で行われ、息子に「君はどこから来たの?」とAETから質問があったそうで、なんと答えたかと思えば「Japan」と返したそうです。きっと違う答えを予想して質問したんでしょうけどね〜。  

blog_1st May

blog_1st May

今月の松本と東京での展示お知らせDMができました。松本のお客様から順に、近日中にお送りしますね。   実は、このDMを作る時に、マグになみなみと入ったお茶をパソコンにドバーっとかけてしまい、一瞬にして画面が消えた時には、頭の中が真っ白に、、、。その後、一晩よく乾かしたら、パソコンの電源が入りましたが、あの時はもうダメかと思いました。 そういえば、その時の長野はまだまだ寒くて、一日に何杯もお茶を飲んで温まっていたのです。今は、そんなに寒かったのが嘘のよう。お天気に恵まれ、よいゴールデンウィークになりそうですね。     日本へ帰って来て一番嬉しいのは、息子なのかもしれません。毎日、庭で棒きれを持って走り回ったり、思う存分ドロだらけになって穴堀りをして楽しんでいます。まるで水を得た魚のよう。 ペナンでは、乱暴な運転の車が多く(人を人と思っていないドライバーが多い)、遊ばせる広い場所も近所にないため、屋内で過ごすことが多かったのです。息子本人もモヤシ状態でした。今はあちらにいた時よりも、よほど日焼けして健康的です。 私も、道具の揃った仕事場に戻って来ることができ嬉しいです。ペナンの家では、小さなテーブルに載せた、頼りない卓上ミシンでちまちま作っていたのですが、ここではテーブルに大きなパターンを思う存分広げられるし、工業用ミシンで縫えるし、資料も揃っているし、、、。 先日は父に、「水道の蛇口がもっとあるとはかどるんだけど」と話すと、すぐに井戸水のパイプを延長して、蛇口を9つつけてくれました。「まるで学校の水飲み場みたいだなぁ」とは父の感想ですが、このくらい数があると非常に便利です。もっと早く頼めばよかった。今までは、一つの口からつけたホースを染め場へ持って行って水を出し、止める度に蛇口まで走って戻っていたのですから。“弘法筆を選ばず”と言いますが、私は弘法大師ではないので、こうして仕事場と道具が整っているのは大助かりです。  

休養中

休養中

クラフトフェアが終わったので、来シーズンの準備をしたり、お預かりした作品の染め直しをしたいところなのですが、しばらくは静養を決めて怠けています。メールのお返事も遅れ気味ですみません→→みなさま、「腰は大丈夫ですか?」とお言葉をかけて下さり、どうもありがとうございます! ぎっくり腰が二週間半も治らないなんて、ただの不養生でしょうか?おかしいですよね。でも、二年前に藍染めをがんばりすぎてバネ指(腱鞘炎の一種)になった時も、「もう染めは出来ないのでは、、?」と絶望の崖っぷちにたたされましたが(自分で勝手に立っていたんですけど)、作業環境を改善することにより、なんとかその次の春には藍染めを再開しているのです。人間の体は回復するようにできているものと信じて、ほそぼそながらも続けて行きたいと思います。 でも200Lの藍瓶はさすがにもう無理だなあ、、、。仕方ないので、絶望と妥協の中間地点で頑張ります。日本滞在もあと二週間。染め直しははかどりませんが(ただいま中断中)、しっかり休んで治します。     息子が先週末に風邪をひいて、昨日まで学校を休んでいました。熱が下がればもてあまして、親も悲鳴を上げるほどのいたずら三昧。しかたなく私も起きて、息子と一緒にケーキを焼いて気を紛らわせます。 これはマクロビ本のレシピにあった、キャロブケーキ。このキャロブは、チョコレートの代用として使われているシシリー産のマメのサヤを粉にしたものです。食べた感想:うーん、おいしくない。くるみの入っているのが唯一の救いです。チョコレートケーキと思って食べてはいけませんね。マクロビの材料だけでも、もっと工夫すれればおいしくなると思うので、このレシピもあちこち変えて作ってみたい。科学の実験のようです。  

製作ノート_4月13日

製作ノート_4月13日

ようやく染め重ね作業がひとまず終わりました(先日から沢山干してありますが、繰り返し染め重ねして干しているものもあり、実際の総数はもっと少ないのです)。 今回はくすんだピンクに加え、鮮やかなピンクとラズベリー色も染めてみました。このラズベリー、一枚のスカートに染めムラを見つけたので、早速自分で着る事にしました。こんな鮮やかなピンクは、未だかつて着たことがありません。 こちらはいつものピンク↓ 同じ染料でも、染め方の違いで色に変化がでます。   そしてお昼はこちら。ペナンのリトルインディアの食料品店で、ひよこ豆を粉状にしたものを夫が何袋か買ってこちらに持ってきました。ホモス(ひよこ豆とゴマペーストのディップ)を作ろうと思いましたが、夫が面白いものを焼いてくれました。 「ファリターナ(ひよこ豆のパンケーキ)」。ひよこ豆と水とオリーブオイルだけでおいしいものが出来るのかどうか半信半疑だったのですが、このパンケーキは大ヒットでした。オーブンでカリカリに焼いてあり、塩を少々ふるだけでとてもおいしかったのです。(本場のものはもっと薄いそうです。ニースでも似たものが食べられているそうです)。

製作ノート_4月9日

製作ノート_4月9日

染めが終わったものからこちらに載せていきたいといつも思うのですが、あっちを染め、こっちも染め、そっちも染め、どれも少しずつ染め重ねは進行するので、すべて仕上がるのがほぼ同時ということになります。そして写真はこんなものばかり。 グリーンを出すには、藍で青を染めてから、ザクロやミロバランの黄色を何度も染め重ねます。いつものことですが、この右のものもなかなか黄色が入らず、乾かしては染めを繰り返し、10回以上は染め重ねたでしょうか。大変さに「もうやらないでおこう」と思うのですが、半年経つと忘れてしまうものです。(「もうやらない」と決めて未だ忘れていないのは、出産くらいのものです、私の場合)。 左はグレーに染めてから、墨で染め重ね中のものです。乾かしてまた墨を重ねます。    

製作ノート_3月16日

製作ノート_3月16日

日本へ帰って来て、やらねばならぬことは沢山あるのですが、何を先にするのか考えているうちに、気がつくと大掃除をしていたのが、いつの間にか部屋の模様替えになっていたりします。でも、これでアトリエが少しすっきりしたので、気をとり直して製作再開です。 写真は、染色材料を買ってきたペナンの漢方薬局にて。(この直後にカメラが突然動かなくなったので、この時撮れたのはこの一枚だけです)。山のように積まれた中から、希望の薬を探し出し、重さをを計ってくれます。     今日は掃除 の傍ら、この漢方薬局で買った赤を染める染料を煮出しています。この染料は日光に対する堅牢度が高くないのですが、今でもラオスやタイの染織で使われていま す。日本でも数世紀前にはこれがタイから大量に輸入され使われていました。調べてみると、堅牢度を高める染め方があるそうですが(カンボジアにある、ク メール伝統織物研究所の森本さんのお話)どうもそれは秘密のようです。心当たりがあるので、研究してみます。