藍染め
ようやくまとまった雨が降るようになり、ホッとしています。
庭もカラカラでしたが、井戸の水がなくなってしまわないか心配だったのです。天然発酵の藍染めは、バクテリアが死んでしまわないよう、塩素の入っていない井戸水を使って洗いをかけます。これから本格的に藍染めに取り掛かることができます。
灰汁で建てた天然発酵の琉球藍も、相変わらず元気です。もうお盆過ぎはどんどん寒くなってくるので、元気なうちに染め上げないと。
ちなみに、私の着ている作業着は、リネンガーゼのチュニックを徳島すくも藍の天然発酵建てで染めたもの。何年か前に藍染めをしていて腱鞘炎になりましたが、その時に苦労して染めたものです。この夏は、洗って干して、、、を一ヶ月半も繰り返したのですが、色がまったく変わりません(しかも海へ・・ではなく、使ってはいけないアルカリウォッシュで!)。さすが天然発酵の藍。
化学建ての天然インド藍などを使ったこともありましたが、このような色の持ちはありません。ゆっくり、じっくり、時間をかけて染めたものは、それだけ長持ちするということなのですね。
着やすいパターン
友達の大谷直子さんに、来年用のパンツのパターンを作っていただきました。リネンキャンバスか藍染めの布で作りたいと思います。
大谷さんとは99年頃に松本で知り合いました。大谷さんがいなければ、今でも私が服を作っていることはなかったかもしれません。安曇野でオーダー服を仕立てたり先生をなさったりとご活躍の大谷さんですが、かつてはKENZOさん関係のパターンのお仕事をしていらしたのです。パターンでわからないことがあると、泣きついている私。よく考えられた大谷さんのパターンはとても着やすいのです。
ちなみに、民族衣装的な要素を取り入れていたかつてのKENZOさんも、民族衣装をそのまま持ってくるのではなく、パターンは現代的に変えていたというのですから、納得。
たしかに、直線裁ちの服は着崩れしやすいですよね。夫がビルマでロンギー(またはロンジー、サロンスカート)を履いている男の人に「着心地はどう?」と聞いたところ、「一日になんども着崩れを直しているんだ」という答えが返ってきた、というのを思い出します。
来年用の王子様ブラウスの生地をどうしようか考え中です。うかうかしている間に、来月はもうグレインノート展とhako+展。こんな調子であっという間に秋に突入しそうです。