タイム thyme

 

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霜の降りる頃になりました。明け方が一番冷えます(夫は、Aさんに編んでいただいたとてもきれいな色合いのネックウォーマーをこよなく愛用しています←夜は頭からかぶっています)

朝の庭は真っ白。先日凍結防止帯を巻いたばかりのお湯の蛇口をひねると、蛇口から先は凍っていたようで、ホースから細長い氷がでてきます。

もう凍るとわかっていたので、染めに使っている外の井戸水は不凍栓を締めて水を抜き、春まで使えないようにしたところでした。洗濯機も、中の水が凍るので、家の中に専用の蛇口をつけて入れました。台所の水の配管を変えたり、アトリエの窓の目張りをしたり、、、凍結と結露対策がようやく終わったところです。

お正月を日本で過ごすのは久しぶり。住んでいないと家も水道管も傷むし、定期的な手入れも必要ですね。間に合ってよかった(水道管は凍ると破裂することもあるのです)。

 

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あまり道具には凝らないほうなのですが、買ったばかりの玉付き待ち針と、マグネット入りの針置きがとても便利です。糸切りばさみも、十年以上使ったものから、黒く焼いたものに新しく買い換えたら、うっかり布まで切れそうな勢い。日本には、このような優れた道具が豊富に揃っているのがさすがです。

そういえば、裁縫道具って、台所用品や文房具のようにデザインも重視したものってないですよね。デザイン重視よりも、やっぱり使い勝手のよい道具には助けられます。

 

マグネット付きピンクッション
白い楕円のものが、マグネット入りの針置きです。磁力もかなり強力です。

 

 

母がずいぶん前に作った(十年ほどまえ?)、小さなクッションが実家にあります。

布は藍染です。伊勢で買い求めた木綿だと聞いていたのですが、私もこの良さがわかるようになったのが、本格的に藍染を始めてから。見ればみるほど味わいのある縞です。

それがきのう、図書館で見た本で、これが松阪木綿だということを知りました。そっくり同じ柄のものが載っていたのです。本物の藍で糸を何段階もの濃さに染めてから縞を織りだすこの木綿、今もまったく褪せない魅力があります。

松阪木綿といえば、まさにその松阪在住のYさんからその素晴らしさをつねづね伺っています。何種もの縞の裂もYさんにいただいたこともあるのに、どうして分からなかったのでしょう?(いただいた木綿はまだ藍の香りがします!)。私はまだまだ修行が足りませんねぇ、、。

 

松阪木綿のざぶとん

 

松阪もめん
いただいた松阪木綿(Yさん、大事に温めていますよ!)と、最近買った「世界の藍」