バンコクから北へバスで3時間半、ナコンラチャシーマー(コラート)という、舌を噛みそうな名前の小さな街に来ています。
バンコクから離れるほど英語の表示がどんどん減って、タイ語しか通じない世界。外国人観光客も殆ど見かけません。ここはイサーン(タイ東北部)の玄関口。ここからイサーン各地へのバスが出ています。実は、去年の12月にもクメールのピーマイ史跡を見にこの街に来ています。ここはタイシルクのマッドミー(イカットのようなもの)でも有名で、もう少し北にいくと前述の手織り藍染め布にも会えるのですが、今回はそれはスキップです(また改めて秋に行くことにしました。←元々は布を探すつもりでイサーンにくる事にしたのに、おまけの遺跡巡りがメインになってしまいました。一体何しに来たのだ?)
ホテルのフロントで「パノムワン史跡に行きたいのですが、どうやって行ったらよいですか?」と聞くと、「英語がよく分からないから、日本語でいい?チョットオマチクダサイ」と、誰かを呼び出してくれました。それがどうもお掃除係の人で、しかも流暢な日本語を話すのでびっくり。「ピーマイ史跡じゃないの?パノムワンなんてただの田舎よ」とペラペラ言われ、物好きな人しかいかないのだな〜と思いつつ、お願いして車の手配をしてもらいました。
カンボジアのアンコールワットにも再度行きたいと思うのですが、朝の4時にでも行かないと、混雑で写真を撮るどころではありません。でも、人気薄のこの遺跡なら、静かに思う存分クメール時代を妄想できそうです。公共の交通機関がないので、乗り合いバスで行ったはいいけど帰りはヒッチハイクしかないかと思っていましたが、これなら安心して見物できます。明日行ってきます。
ところで、イサーンと言えばソムタム(パパイヤのサラダ)とカオニャオ(もち米)。これは街の素朴な食堂で食べたお昼ご飯。タイスタイルのソムタムだけどいい?とタイ語で聞かれ、なぜか夫は日本語で「ハイ、ハイ」と答えていたのが、ちょっと笑えました。夫曰く、生の蟹が入っていたり、ピーナツが入っていたり、ラオスやタイでレシピが違うのだそうです。へ〜〜。強烈に辛いグリーンチリをまともに食べてしまったのか(私は除けて食べていますが)、目玉が飛び出しそうになっていた彼でした。