春の訪れと新たな制作への挑戦

サイゴンから戻ってきてから、荷物を片づけ、家の中を掃除し、庭の木の剪定をしたり。確定申告のデータの準備をしてあったのを提出し、新しいシーズンに向けてパソコン中の画像も整理できました。

(余談ですが・・一番上の画像は、サイゴンのタンディン市場。毎日通り過ぎていたので、懐かしいです。こちらは1960年ごろのタンディン市場。こんな写真がいろいろパソコンに入っていました)。

あれこれと動き回っているうちに、あっという間に10日が過ぎました。ようやく春のような暖かな日が来るようになりました。

水仙の芽がどんどん伸びています。帰国日のような吹雪はもうなければいいな。

クラフトフェアまつもとの選考について

今年はクラフトフェアまつもとの選考に落ちてしまいました。
落選のお知らせに入っていた委員会からのお便りにありました。

「…. 選考委員は、出展の固定化や、偏りがないように定期的に交代しております」

「出展の固定化」とは、まるで過去の私のことのように感じます。

ちなみに、フェアの時にお世話になった、松本のホテルの方もおっしゃっていました。 ずっと出展してきたベテランが徐々に少なくなり、今ではほとんどいなくなった、と。

これまで活躍の場に恵まれなかった方、若手のためのフェアになりつつあるのでしょう。これでいいのだと思います。

クラフトフェアでもうみなさまにお目にかかれないのは残念でたまりません。ですが、何か方法を考えつつ、前に進んでいきます。

新たな制作へ

新しい「about 」ページに書き足したのですが、今までのアトリエ・インドシンのカディや草木染め衣類に加え、自分の手で縫い上げる新しいラインを今年から始めたいと考えています。

コロナ禍の真っ只中のこと。お世話になっていた滋賀のHさんが、ご事情で縫製アトリエをたたまれてしまいました。(とても悲しかったです)。染めることに集中して続けられたのは、丁寧で正確なHさんのお力があったからこそ。 今でも心から感謝をしています。

その後はずっと、日本で作ってくださる方を探してきました。しかし、これがなかなかうまくいきません。さまざまな問題続き。そのうち、私の健康状態は悪くなり(胃痛と不眠)、薬なしでは生活できないようになってしまいました。

これから続けていくためにも、自分の体に負担のかからない範囲で制作していきます。(肩は凝りそうですが・・笑)。

今、頼りにしているのは、素晴らしい技術を持つインドのアトリエです。カディの衣類は、このアトリエで作っていただくことを継続しようと考えています。

自分で縫い上げるため、全体的に数は少なくなります。ですが、この新しい変化が良い方向へ行くことを期待しています。本当に必要としてくださる方のために作ること。そして、少量生産ならではの、思い切ったものに仕上げること。これらを大事にしていきます。