インドから藍が届きました。南部のタミルナドゥからです。ペナンにいるインド系の人は、ほとんどがこのタミル人なので、なんだか親しみを感じます。
これは、あちこちの工房に問い合わせてやっとみつけた、純度の高い天然のものです。大きなプールのようなところに入れた藍の生葉を発酵させ、何人もの人の力で、足を使って撹拌して藍の色素を取り出したものです。
私も、自分たちで育てた藍の葉から、同じようにして色素を取り出したことがあるけれど、とても大変な作業。これだけの量を分けていただけるというのは、本当にありがたく思います。

琉球藍のようなペースト状だと使いやすいのですが、重くて輸送代がかかってしまうので、乾かして固形状にした物を砕いた状態で送ってもらいました。
去年の、草木の灰汁で建てた琉球藍の瓶がまだ生きているので、そこに足して使います。

今日は、食料品の買い物に行っている間に藍が届くことが分かっており、おそらく関税をいくらか支払わなければならぬことも予期していました。なので、留守番役の夫が、あらかじめ「関税」という日本語の言葉 を予習していました。
いざ、郵便局のおばさんが配達に来て、「あの〜、なんというのか、、」と、関税がかかるということを説明しようとした時に、「関税ですね」と夫がスラッと言ったので、相手はホッとした顔をしていたようです。
荷物を受け取ってから、私がいつもするように「お世話様でした」と郵便局のおばさんに言おうとしたけれど、その言葉を思い出せなかった夫。何を思ったのか「ごちそうさまでした」とお礼を言ってしまったそう(惜しい!)。

それはともあれ、今日も少しずつ染め重ねました。この春はあまり腰の調子がよくないので、出来る範囲内でやっていく予定です。あぁ、いつまで藍染めが続けられるのでしょう?
この時期、外で作業をして家に入るともうそこに夕食の支度がしてある、というのは、本当に助かります。
