ようやく暖かくなってきたので、藍染をはじめました。今年の春は琉球藍が手に入らなかったので、インド南部からきたインド藍で染めています。

乾燥してパウダー状になっているインド藍は、藍のバクテリアが死んでいるため、これだけでは天然発酵建てができません。自然の藍ではあるけれども、ハイドロという薬を使った藍染です。

本藍染「本藍」とはいえ、これを藍染「本藍染」と呼ぶのはサギではないかとも思ってしまうハイドロ建て。天然発酵のように藍が疲れてしまうこともないので、薬を足していけば際限なく染めることもできます(インド藍も足して行きます。3/20追記)。すくもの茶色いアクもつかないので、染めたあとのアクぬきもいりません。しかも、早く濃く、苦労なしで染まることに驚きます。

でも、ハイドロのせいで藍甕がとてもいやな匂いですし、何より、バクテリアがじっくり染めつけてくれる強さに欠けます。

この春は藍の種を手に入れたので、近日中に撒く予定です。今年の秋ものはとても数が少ないのですが、この藍で天然発酵建てするつもりでいます。

 

3/20—追記に加え、打ち消し部分を「」内に訂正いたしました。ご指摘くださったAさん、どうもありがとうございました。お礼のついでに補足ですが、「本藍染」とは、本来は天然発酵建ての藍染を指すものだと思います。私は、自分の染めたものを買ってくださるみなさまに、「今春は本藍染めではありません」ということを正直にお伝えすべきだと考えました。ハイドロには利点もありますので、100%否定的ということでもありません。その時々で手に入る材料も環境も変わりますし、自分の出来る範囲でみなさまに喜んでいただけるものを作る努力をすることこそが一番大事だと思っています。—3/20補足終わり

 

藍染
現在進行中の藍染め

 

そういえば、今日は藍染をしている横で、パチンパチンと音がするので、何かと思ってみると、からすがくるみを道路に落として割っているところでした。去年の秋はどんぐりが豊作だと聞きましたが、鬼くるみもよく道に落ちているのを思い出しました。鬼くるみは割るのがちょっと大変なのですが、一冬越して、割りやすくなっているのかもしれません。

 

バンコクで毎日歩いていたらとても調子がよかったので、こちらに帰ってきてからも雪の日以外は歩くようにしています。

昨日は、裏山へ行ってみたら、りんご畑エリアの果てに狐が一匹いるのを発見。あちらも私たちに気がつくと、後ろを振り返り、止まっては振り返り、ふさふさの尻尾を揺らしながら、山の奥へと去っていきました。まだ冬毛なのか、体もふんわりしていて、茶色でもなく、黄色でもなく、まさにキツネ色でした。

 

森にて
棒拾いに忙しい

 

息子も散歩が楽しいようで、毎回棒切れを山ほど拾って持ち帰り、庭に秘密基地を作っています。いとこや近所の子とドッジボールや鬼ごっこをするのはもっと楽しいようです。こどもはこども同士で遊ぶのが一番ですね。

 

ターザンごっこ
ターザンごっこ