今朝の長野市の気温は4℃。冬に戻ったかのよう。夫が帰省前にストーブ用品を片付けてしまったので、それを引っ張り出してきて薪も運び、ストーブに火を入れたほど。今日の藍染はお休みです。
先日なぜ京都にいたかといいますと、京都の北、南丹市にある「ちいさな藍美術館」へ行くためでした。ラオスやタイでつるんでいる(?)キョウコさんと、松阪のYさんもご一緒です。
この京都への小旅行、もとはといえばこちらの「布とお茶を巡る旅」で布茶さんが紹介なさっていた、藍のドキュメンタリーDVDが発端。「ちいさな藍美術館」の新道さんもご出演なさっています。館には新道さんの収集なさった藍染コレクションが展示されているとのこと。ちょうど、“Indigo in Asia” edited by Kapila Vatsyayanという本を読んでいた頃だったので、もう藍と聞けば行く気にならずにはいられませんでした。
展示の藍染めコレクションを見ていると、人間というのは、昔から藍という色に惹きつけられて生きて来たのだということを改めて思いました。美山の美しさもさることながら、世界中を、時間を超えて藍というつながりで旅してきたような気分になり、非常に心満ち足りた1日でした。
前述の藍のドキュメンタリーDVD(ブルー・アルケミィ)を見て疑問に思ったこと、これまで本藍発酵建てで染めてきて疑問に思ったことなどなども、新道さんにしつこく伺いましたが、お仕事の手を止めて、丁寧に私の質問に答えてくださいました。
新道さんは、ご自身の藍染め作品もすばらしいだけでなく、技術や工夫を惜しみなく教えてくださる、本当の先生でした。私もまたやる気が湧いてきました。新道さん、どうもありがとうございました。
雨が降っていなければ(バスの時間も押していたせいもあるけれど)、村を一周して、小高い丘へ登ったり、神社なども巡ってみたかったです。最後に新道さんに教えていただいたスポットから村を見渡してきたので、よしとしましょう。
一人では無言の旅となりそうでしたが、Yさんとキョウコさんのおかげで、ワクワク感も盛り上がり、とても楽しい旅となりました。Yさん、キョウコさん、一緒に来てくださってありがとうございました。
「ちいさな藍美術館」は、JR京都駅から電車とバスを乗り継いて、1時間半から2時間ほどの道のりです。