制作始めています
ゴールデンウィークごろから、夏物の準備を進めてきました。今染めているのは、ボタニカルプリント。
ボタニカルプリントとは?
私は「ボタニカルプリント」と呼んでいます。これは、身近にある植物を使うということから「エコダイ」とも、ぐるぐる巻き(バンドル)にして蒸したり煮て色を定着させるため「バンドルダイ」とも呼ばれています)
去年、実験的に何枚かプリントしたので、方法はなんとなくわかりました。ですが、植物染めながらも謎がおおく、手をつけられずにいました。オーストラリアの染色アーティスト・India Flint (英語サイト)さんの本を参考にしました。この本はテキストブック的な論理性を以て書かれていません。とても美しい本ではあるのですが、謎が深まるばかりでした。
テスト制作
身の回りの植物を集め、媒染を変えてテストプリントを何十枚も作りました。これは植物とその採取時期・媒染の組み合わせで、無限に色が変わります。(媒染とは、金属に含まれるイオンです。草木染めもこれで色を定着させます)。
ボタニカルプリント
たくさんのテストプリントを経て、ようやくカディのブラウスなどを染め始めました。
今年はクラフトフェアまつもとへの参加もないので(落選したので・笑)梅雨の始まる前に、ボタニカルプリント用に時間をとって制作に集中しています。
植物のつくる色と形は美しく、染めた包みを開く時はプレゼントを開封するときのような興奮です。どんなものが出てくるのか予測不可能な染め。蒸気と一緒にユーカリや草花の香りに包まれ、とても幸せな時間です。
ここのところ、毎日朝から晩までプリントをし、夜の暗闇の中で包みを開いて干し・・ということをやっていたら、久しぶりに指が腱鞘炎になってしまいました。
腫れが少しおさまって、パソコンのキーを打てるようになりましたが、これで本当にオンラインストを6月に開けるのか不安になってきました。とくに藍染ができるかどうかが心配でございます。
いざ始めたものの、奥が深すぎていつ終わるかわかりません(笑)!



世界に一枚のカディ
いつもストアでお洋服をご注文くださるTさまが、写真を送ってくださいました。
T様は、アトリエ・インドシンの藍のカディブラウスに手刺繍を入れてくださっているのです。これはどこにもない世界に1枚の宝物ですね。このように手をいれていただき、あまりに素敵で見違えてしまいました!
グレードアップしたブラウスを私だけで楽しむのはあまりにももったいなく思います。そこで、ここにシェアさせていただきます(T様がご快諾くださいました)。えりとカフスの刺繍にご注目ください。


T様はお洋服をご自分でも縫える方です。工夫してくださっていることがよくわかります。手を入れながら着続けていただけるのは、カディもですが私も幸せです。
今は大量生産品の時代。流行が終わったり飽きたら処分するという服の着方が主流になりましたよね。服は歴史的に見ても、元々手がかかる大変高価なものだったのです。近年、服は手頃な価格で、またものによっては安価な値段で手に入るようになりました。そのため、服との付き合い方が大きく変わってしまいました。
T様のお洋服との付き合い方は、これとは全く逆のもの。これは私が目指すところでもあります。
T様からのお写真を拝見してますます思いました。末長く大事に着られるものを自分の手で作っていこうと。T様、どうもありがとうございます!!
(ですが、息子が時々、「アトリエ・インドシンの服をメルカリで見たよ」逐一報告してくれます。その度に落ち込んでいます・・。不必要なものを作っているつもりではないのに・・)。