バンコクから南ラオスの街、パクセに来ています。
ここはかつて、フランス政府が出先機関を置いていた都市で、その植民地時代の建物が少し残っています。ベトナム人口も多く、なんだか不思議な場所です。
バンコクから直行便も出ているのですが、ラオスの地方都市に乗り入れる国際便は、ラオス航空の独占のため割高なのです。なので、バンコクからタイ側にあるラオス国境近くの街まで飛び、そこからバスに乗って90キロ、国境を歩いて越えてラオスに入り、またバスに乗ってパクセまで来ました。島国の日本人としては、国境を歩いて越えられるということに、いつもドキドキします、、。
国境を越えた途端に、若い女性のジーンズ姿がみえなくなり、代わりに「シン」というラオスの手織りサロンスカートの姿が増えてきます。そして、夕方になると、家々の中が真っ暗。暗い部屋の中で、テレビだけが青く光っているのをよく見かけます。宿題は日没前にやってしまわないと、見えないですねぇ。タイから入ってくると、その差に驚きます。
ここでもバンコクから先にきていたキョウコさんと合流、旅行中の学生Y君も一緒に、クメール遺跡のお寺「ワット・プー」を見てきました。慣れない場所では、自分で回ろうとせず、車とドライバーをチャーターするのが一番、ということを近年学習し、今回もそうすることに。
ここにかつて都があったとは信じられないほどののんびりさ。道路を横切る水牛や牛の団体様をよけながら車は進みます。1時間ほどのドライブの後、本堂めざして丘を登りました。
雨季だったらもっと緑が濃くて鮮やかだったと思うのですが、アンコールワット並みの急な階段を登ってたどりついたお寺から見た景色はすばらしく、ここに来られただけで感動でした。本堂も朽ちた感じが美しく、タイのがっちり修復されたクメール遺跡とも違って、ラオスらしい趣がありました。