いつも通る道にある、ちょっとおしゃれな床屋さんに目をつけていました。頭がボザボザになっている息子を連れ、先日はそのお店へ。

お店の中は、ポンパドール(いわゆるリーゼント)スタイルの男性の写真がたくさん飾ってありました。アメリカの戦時中のポスターやホーローのような看板など、かなりレトロな雰囲気。

お店のお兄ちゃんたちは、私たちが店に入ると、それまで見ていたらしい京劇風ベトナムオペラのビデオを大急ぎで消し、大慌てでカナダのアナログなバンドのビデオに変えてくれました。やばい!店のイメージに合わないものを見られてしまった!という感じで、ちょっと笑ってしまいました。

さてさて、マレーシア、タイ、はたまたアメリカでも、床屋さんではワカメちゃんのような頭にされてきた息子。マレーシアやタイの床屋さんでは、ハサミを使うのははなから諦めているのか、電気バリカンで適当にバリバリ刈られています(私もタイの美容院でザンバラ髪にされたことが3回ほど)。

でも、ベトナムの人が器用という評判は本当ですね。この床屋さんでは、まだ若いお兄ちゃんが、ハサミを使って丁寧にきれいにカットしてくれて、それはそれは感動しました!今までカットしてもらった中で、ダントツで一位です。

隣の椅子には、昔ながらのなが〜い剃刀で髭剃りしてもらっている若者も。あれも技術がないとできないことですよね。うーん、私もカットしてほしいけれど、メニューには髭剃りと男性用ヘアカットしかございません。残念。

床屋さんだけでなく、カフェでもレトロなスタイルが目につきます。ここ10年、20年で急速に発達してきたベトナム。昔を懐かしむ気持ちがでてくるのは自然なことなのでしょうね。

さて午後は用事があり、開発が進んでいるタオディエンというエリアへ行ってきました。これで行くのは3回目。

おしゃれなカフェやベーカリーに高級スーパー、そして授業用のべらぼうに高いインターナショナルスクールが立ち並んでいます。通る車は大きなトヨタ(レクサス多し)ばかり←税金がすごいのでは?。初めて来た時は、こんなところがサイゴンにあったのだーーと、驚きとショック。

日本人の多いバンコクのスクンヴィットを彷彿とさせますが、ここもすでに外国人居住おしゃれエリアのようです。電車も通るようになるし、マンションの建設ラッシュだし、そのうちバンコクみたいになるのかなあ、、、。

そのタオディエンから家へ帰るのに、バスを使うことに決めていました。タクシーで行って帰ってくるのはつまらない。でも、旧正月のスケジュールが始まっているのか、日傘を片手に待てど暮らせどバスが来ません。

仕方がないので、別の路線のバス停まで歩いて行って、そこから知らないルートのバスに乗りました。地図で調べておいた道順から途中で外れていき、かなり焦りました。こんな思いをしてまでバスに乗る必要って?とふと思いました。

適当なところで降りて歩いてみると、以前来た覚えのあるエリアに。なあんだ。こうして地図が頭の中でだんだんつながって、知らない街も動きやすくなるのだなあ。やっぱり自分であちこち動いてみなければいけませんね。家に帰ってくるというのが特別嬉しく思える!というおまけ付きでした。