よいお天気が戻って来て、外での作業もぽかぽか。井戸水はまだ冷たいけれど、染めをするにもつらくない気候になりました(花粉は飛んでいますが)。

徳島から送っていただいた阿波藍のすくもが、先日無事に届きました。

郵便局のお兄さんが「どこに持っていきますか?ちょっと大きいんですよ〜」と言って、ドサっとこれを目の前に置いた時は、大きさにたじろぎました。28キロ(半俵)です。こんなに大きかったかな?すくもとのご対面は本当に久しぶり。またこうして分けていただくことができて、とても嬉しいです。

すくもとは、藍の葉を乾燥させ、発酵させたもの。腐葉土のようです。私も自宅の庭で育てた藍ですくもを作ったことがありますが、とても大変な作業。葉っぱは、乾燥して発酵するとかさが減りますから、かなりの量を必要とします。このすくもも、元は何百キロもの葉っぱだったに違いありません。

おととし、藍の不作ですくもが手に入らなかったことも記憶にあたらしいまま。藍農家さんとすくも製造家の武知さんのご努力に頭が下がります。このすくもも大事に使います。

今年はインドの二つの工房に織ってもらったカディを使っています。新しい工房の方のカディは、綿花の茶色いプツプツが入っているものも(綿糟と呼ぶのだそうです)。漂白していない優しい生成り。なんだか素朴な仕上がりです。

洗って干している画像のバルーン袖のブラウスは、真っ白なカディ。以前作ったバルーン袖のブラウスを元にしています。衿と前開きをとってスッキリさせましたが、それだけでずいぶん印象が変わりました。

あぁ、こうして白いのが並んでいると、どうしてもドボンと何かの染料につけてみたくなります(やっぱり!)。