2月3日の節分には豆まきをしました。先日、日本から遊びに来てくれたきょうこさんが、すごろく、だるま落とし、折り紙などの日本の遊び道具と一緒に、豆付きの鬼のお面を持ってきてくれたのです。国籍は日本人なのにもかかわらず、ほとんどこれらを知らない息子も、大喜びで遊んでいます(そして大人たちも無言で折り紙に熱中)。
そして、「鬼って豆が怖いの?」という息子の質問に、インターネットであちこち調べてみると、色々情報がありますね!「鬼の住むのは鬼門で”丑寅”の方角なので、鬼は「牛の角に虎革のパンツをはいている」、炒り豆をぶつける意味も「”豆”=”魔目(まめ)”を、炒り豆の”炒る”=”射る”」ということだそうです。またこの時期に、「柊鰯」といって、柊(ひいらぎ)のトゲトゲの葉っぱにイワシの頭を焼いて刺し、玄関先に飾って魔除けとする風習があるのだそうで、これも初めて知りました。そうして、息子のことはすっかり放ったらかしで、「ふーん、へーん」とリサーチに熱中してしまいました(何のためのリサーチ?)。
旧正月の大晦日に、中国北部では年越し餃子を家族で食べる習慣がありますが、中途半端に発展しているペナンでは、あまり関係ないようですね(中国南部出身の人が多いからでしょうか?)。大晦日には外食している家族を、通常通りにみかけました。風習はこうしてどんどん消えていくのですね。以前、旧正月テト前の2週間ほどを過ごしたベトナムのホイアンでは、金柑や菊の鉢植えを賑わう花市場で買ったり、玄関を飾り付けたりお供えをしたり、果物の砂糖漬けを作ったりと、住民は伝統的なお正月の準備をしていました。
そう言う私も、日本の風習に従ってお祝いごとをすることはあまりありません。でも、ペナンはともかく、昔からの習慣や人々の暮らしが垣間みられるからアジアを旅するのが好きなのだなあ、、と思います。