日中はまだまだ暑い秋ですね。

午前中の涼しいうちだけ、外で大きな扇風機をかけながら染めの作業を続けています。

上はカディのブラウス。タックの入った短めのものと、長めのもの。

カディはそのままでもきれいなので、染めるのをいつもためらうのです。でも、染め上がるとそれはそれできれいなのです。

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秋の展示のお知らせ:

「アトリエ・インドシン秋の自然服展」

◎10月3日(火)〜5日(木)
fog 2nd FLOOR (fog linen workさん2F)

155-0033 東京都世田谷区代田5-35-1-1F
12 : 00 ~ 17 : 00( 最終日 16 時まで )

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白くしたかった麻のブラウスを、日光に晒しています。もともとは生成りの麻のブラウスでした(草ボウボウの畑も、こうして見ると草原のようです)。

新潟の雪晒しと同じく、苗族も日光に麻を晒して漂白しているということが、こちらの本に紹介されています。

「布に踊る人の手 中国貴州苗族染織探訪18年」(鳥丸貞恵さんと鳥丸知子さん著 西日本新聞社)

苗族のおばちゃんが、草原の上で麻の反物を広げている写真が載っています。それが印象的で、いつかやってみたいと思っていたのです(水牛の糞をまぶして洗って干す、ともありますが、その工程は割愛しました 笑。夫が「近所の動物園からゾウの糞でももらってきたら?」と言っています)。

このあと、新潟の雪晒しについてググってみたら、とくに雪面上にオゾンが多いということはないと、とある研究所の見解もありました。なぜ雪の上で白くなるのかは定かではないそうです。オゾンだけでなく、水素イオンが発生するとの説も・・。

草の上でも同じかもしれませんが、こうすると麻が白くなるということを、昔の人は知っていたのですね。

ちなみに新潟では3日から10日ほど雪の上で干すそうです。苗族のおばちゃんの具体的な干し日数は不明ですが、水牛の糞プロセスを考慮に入れると非常な労力を要すると思われます。

私の麻のブラウスの場合、縫い糸が綿なので、あまり日光に当てると強度が落ちるのではないかと心配です。ほどほどにしておきます(雪が降ったらまたやってみようかとも思っています!)