パクセ滞在の後半は、毎日風が強くて夜はとても寒かったのです。熱帯なので暖房の設備があるはずもなく、普段はちょうど良いシャワーの温度も、どう控えめに見てもぬるま湯にしか感じられません。
そんな夜、宿の一階にあるカフェでいただいた、ラオスのスモーキーなお茶と、チョコレートを溶かしたようなショコラ(ホットチョコレート)。体が温まっておいしかったこと、、!
南ラオスのコーヒーはどうも薄いなあ、、と思っていたら、ラオス人はエスプレッソは飲まないのだとのこと。でも、このカフェはプランテーションを持っているだけあって、エスプレッソも濃くておいしいものが飲めます。
夫と息子が宿でゆっくりしている時を狙って、私は市場をウロウロして、またこんな布を見つけました。南部のイカットと、北部から来た藍染の布。同じような布ばかりに見えるのか、夫が「これを買ってどうするんだ?」と白い目。左の籠は、カオニャオ(もち米のご飯)をいれます。バンコクへ持ち帰る荷物が、どんどん増えていきます。
タイでも東北(イサーン)料理のソムタムやラープ(ひき肉と炒り米のサラダ)は食べられますが、ここのラープはミントとレモングラス、シャロットがどっさり入っています。バンコクで食べているものより、香りも食感も数段上。ラオススタイルなのか、唐辛子もきいています。
いつものことなのですが、私が旅先で買うものといえば、写真集などの本と布がほとんどなのです(特に、夫や子供を待たせているとなれば、ゆっくり買い物もできません、、)。
ですが、今回はカオニャオの籠はじめ、編んだバッグやコースターなども見ているうちに、作りの丁寧さにひかれて少し買うことにしました。どれも大変丁寧に作ってあります。キラキラ派手好きなタイ人の色彩感覚と、落ち着いたセンスのラオス人の感覚が、全く違うのにいつも驚きます。
手織り布もそうですが、中国の工場で作った大量生産の雑な作りとは違って、個人の作り手が一つ一つ自宅で作ったものなのではないでしょうか?まだそんな家内制手工業が残っているラオス、ぜひまた近いうちに来たいとおもいつつ、パクセを後にしました。