秋のオンラインストアをご覧下さり、どうもありがとうございます。予定通り、今週の30日にいったん閉めるつもりです。

それにしても、一気に寒くなりましたね。長野ももう晩秋。裏山もきれいな色です。これで霜が降りると、紅葉していた葉っぱがポロポロ落ちてきて、景色もさみしくなりますね。今日は少しアトリエで作業をしていたのですが、ひざ掛けを忘れていたら、つま先がすっかり冷えてしまいました。

 

コットンリネンのダブルガーゼ生地 
コットンリネンのダブルガーゼ生地

 

さて、ウールカシミアのケープの製作もすすめつつ、来年の準備を始めています。

上の画像は、コットンリネンのダブルガーゼ生地。熱湯で洗って乾かし、伸縮率を計算しているところです。

いつも買っていたこの手のダブルガーゼ生地は、洗いをかけると、キューっと縮んで楊柳のようなシワがよるのですが、今回のものはあまり縮みませんでした。これは買った時に、「織った工場さんが変わりました」とだけ言われたのですが、糸まで違うとは思いませんでした。あぁ、、。

でも、とっても柔らかであたたかそうなブラウスができそうです。

 

リニフィッチオ社のリネンでつくった、ランタンスリーブコート
リニフィッチオ社のリネンでつくった、ランタンスリーブコート

 

さて、肝心のお知らせです。

この秋以降は、リネンで仕立てた長いコートや長い丈のシャツ、ワンピースのようなものを草木染めするというのは、色々な理由でもう出来なくなりそうです(春夏の薄ものは、まだしばらく続けますけれど)。

リネンの価格も近年うなぎ登りですし、ただでさえ染めにくいリネンの服を草木で後染めするというのも、大きなものは体力的に大変になってきたためです。

ですので、「リネン100%で分量のあるデザインの草木染め」というのは、今シーズンつくったロングシャツやランタンスリーブのコートが最後になると思います。この素材は大好きなだけに、とても残念なのですが。

 

また、今年は徳島の藍(すくも)も沖縄の琉球藍と同じく、入手が困難だったとあちこちから聞きます。

気候の変動で不作だったのだそうですが、ただでさえ、藍の栽培と生産は大変なことです。来年もどうなるのか分かりません。生きているバクテリアの入っているすくもや琉球藍がないと、天然発酵の灰汁建てはできません。ですので、いろいろ考えた末、来年からは、インド藍で染めてみようかとも思っています。

 

いろいろな条件で、作るものも変えなければならないことも受け入れつつ、よりよいものに進化させていきたいものです。しばらくは様子をみながら続けていきたいと思っています。みなさま、これからもおつきあいくだされば幸いです。

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