光の中

光の中

「今年こそはフィルムカメラでりんごの写真を撮ろう」と思いつつ、あっという間に冬に突入。りんご園では収穫も終わり、さみしい風景になっています(写真はデジカメでしばらく前に撮ったもの)。 急に気温も下がり、アトリエでのパターン作業も冷たくなってきました。そろそろ自宅へ民族大移動する時期です。 話は変わりますが・・・ この日のブログに登場してくれた友人が、今年の夏に急病で亡くなりました。 イギリスへの一時帰国中で、しかもあまりにも急なこと。最後に一目会うこともかないませんでした。 彼は夫の三十数年来の親友。私も寂しいけれど、夫は言い尽くせないほどの悲しみの中だと思います。 木版プリントをほどこした布で服をつくろう!と、話題にはよくあがっていながら、私の力不足で実現できないまま・・(ラルフ、ごめん!)。 人間、生きていればそれだけ悲しい別れの数も増えていきますね。それは誰にでも起きることです。 自分にできることは、今という時間を一緒に生きている家族や友達、つながりのある方を大切にすることではないかとぼんやり考えています。 コロナ渦で会えずにいた人たちとも会おう(いつ自分がどうなるかもわかりませんから・・)。 … 散歩の途中で、サンタさんを見かけました(マネキンです)。 ブロッコリー泥棒に見えました(笑)。 プレゼントの袋に入れて持って帰るのかな・・?

歴史の里へ

歴史の里へ

トレーニングのために、息子を松本のジムへ定期的に連れて行っています。 待ち時間には、ジムで読書やパソコンを開いて待っていることもあります。外を快適に歩ける気候になってきたので、先日は博物館へ行ってきました。「松本市歴史の里」です(先週のことです)。 松本城の近くにあった裁判所や、野麦峠にあった宿などが敷地内に移築されています。 裁判所は、取り壊しが決まっていたものの、松本市民の反対運動があり移築が決まったそう(コストの4割を松本市民が負担したそうですよ)。広々とした明るい建物。来場者もおらず、ゆっくりみることができました。 昔の木造の学校の校舎のようですが、りっぱな玄関と高い天井はさすがに威厳があります。その天井の幾何学模様のような木の細工もすばらしい。 朱色の床は、天然の材料で作ったリノリウム。松脂や亜麻仁油(リネンのタネの油)などからできています。歩くとしっとり柔らかい。リノリウムの「リノ」は、材料の亜麻(リネン)のこと。リノリウムが天然素材とは知りませんでした! … 付属の館では、草木染めや裂織り、みすず細工のワークショップも時々開催されています。 みすず細工とは、すず竹(篠竹)使って編まれた生活用品。かつては松本の伝統工芸でした(松本のみすず細工については、下の<追記>をご覧ください)。 こちらの博物館には「歴史の里みすず細工の会」のみなさん制作のざるなどがありました。 いっときは絶えてしまった松本みすず細工。こうして有志のみなさんの力で少しずつ復活し、形になってふたたび世に出されるとは夢のようです。 私が頂いてきたのはこちらのざる。戸隠の根曲り竹のものと比べても、とても柔らかな優しい顔をしたざるです。 機械から押し出されたみな同じ形のプラスチックではなく、このように人の手の感じられるものが身の回りにあると安心します。人がひとりひとり違うように、手で作られたものはみんな違う顔をしているのです。 軽い果物や野菜を置いたり、蒸し物を食卓へあげるのになど、毎日の生活でたくさん使いたいと思います。 <追記>松本のみすず細工は、江戸時代にはすでに松本の名産として紹介されていたそうです。国内でも行李やびくなど広く流通しており、明治には外国への輸出をするほどだったよう。それが明治40年に3万個作られていたのが、大正元年には8千個まで減少し、衰退していったとのことです。材料が地元で調達できなくなると価格が上がり、国内競争に勝てなくなったそう。 昭和23年柳光悦の「手仕事の日本」出版にはじまる民藝ブームでふたたび注目されるも、昭和の終わり近くには絶滅寸前になっていたそうです。(プラスチックの手軽さには勝てなかったのですね・・) 松本で最後のみすず細工の職人さんが2009年に亡くなったあと、松本市の後援のもと、みすず細工復活事業が2011年に立ち上がりました。この「みすず細工復活プロジェクト」さんたちの作品は、松本市立博物館に置かれているそうです(松本民芸館でも目撃しました)。

夏休み

夏休み

オンラインストアの片付けもそこそこに、山へ行ってきました。お盆前のプチ夏休みというところです。 場所は、長野県と山梨の県境にある秩父多摩甲斐国立公園。小川山というフリークライミングのメッカになっている山です。 長野も広いですね・・・2時間ほど車を走らせ、目の前に拡がるキャベツ畑を抜けると、そこはもう小川山のふもと。涼しいし、水は清らか。別世界です。(ちなみに、このキャベツ畑では、農家の高齢化に伴い、ベトナムからの若い研修生が労働力になっていることが知られています。久しぶりにベトナムの人をたくさん見ました)。 岩のごろごろする小川山でたっぷりクライミングを楽しみ、川では水遊びをしてきました。 クライミング用のマットレス(クラッシュパッド)を背負って山を登ったり下りたりするのは疲れたけれど、とてもいいリフレッシュに。 夜は星がとても近くにまたたいていました。カメラ持っていかなかったので、景色もこんなスマホ写真しかなく、残念。 キャンプではいつものことなのですが、一夜目はクマが心配でよく眠れないのです。 今回も同じ。山荘の入り口に「熊目撃情報ありました」と張り出してあったので、なおさらです。二夜目は寝不足と疲れでだいたいよく眠れるのです。行くなら2〜3泊で行くのがよさそうです(次はいつ行かれるかなー)。 近くに落ちている枯れ枝や木を集め、樺の枯れた樹皮を焚きつけに、子供たちが上手に焚火を始めました(火遊びは楽しい!)。緑に囲まれ、水があって、火があって、ご飯が食べられるというのは、他に何もなくてもそれだけで幸せです。山にいくというのは、自分の心を原点に戻してくれるチャンスだなと思いました。

オンラインストア はじまりました

オンラインストア はじまりました

今日4月6日21:00から、春のオンラインストアがオープンしました(今日のブログは予約投稿です・・なので時間ぴったりのはず、ふふ)。 4月13日まで開けていますので、ゆっくりご覧くださいね。 薄手のものから、ダブルガーゼ地や中厚手のリネンのものもあります。お天気がコロコロ変わる春ですから、その日に合わせて着ていただけそうですね。 みなさまのお気に入りを見つけていただければ幸いです。 … オンラインストアの準備をだいたい済ませ、昨日は急きょ白馬方面へ行ってきました。 今月下旬に息子の参加するクライミングの県大会があります。その会場の下見です。 息子の友達のお母さんが誘ってくださったのです(じつは私、方向音痴。自分たちだけで行っていたら遭難していたかもしれません・・・?) 白馬についてびっくり。家から1時間弱のドライブで着く場所が、こんなにまだ雪深いとは。地面からにょっきり生えたような山が連なり、それが真っ白に光っていました。 会場は白馬の奥の小谷村というところにあります。こちらは、スイスかオーストリアかという雰囲気(行ったことないけれど)。 この景色は会場のすぐ外。ベンチに座り、山を眺めながらのお昼ごはんにしました。夫がパンを焼いてくれたのを丸ごと持って行ったので、その場でスライスして、ピクルス、生ハム、チーズをはさんでサンドイッチにしました。 サンドイッチはおいしかったけれど、雪の上を通って吹いてくる風がとても冷たく、ブルブル震えながら食べました・・アホすぎる。 会場の下見もし、思う存分クライミングもして子供たちも大満足(私は少ししか登らなかったのに、みごとに筋肉痛です)。

ピンタック

ピンタック

この冬は3〜4日おきに雪が降ります。 雪の日は眠いのです。夜雪かきする日もありますが、だいたいは朝早くから雪かき。 車が道を通り始める前に雪かきしておかないと、固まってしまいます。なので、どうしても時間が早くなります(父の運転する除雪車の音で目が覚めます)。 さてさて、この頃はピンタックブラウスの試作にとりかかっていました。 タックの幅や位置が気に入らなくて、三つ目の正直でやっとデザイン決定(画像は2つ目。これはボツに)。ピンタックではなく、タック(ピンタックより太い)になりました。 実際に使う布で作ってみないと感じがわからないので、結局はどうしても作り直しがでてきます。 作りたいものはたくさんあるのですが(夏物ばかり)、まだまだ終わりが見えません。 こんなことしているうちに、春になってしまう・・・。 … おまけ・・・今朝撮った庭の写真です↓ 犬は元気です(自分の犬ではないので、気持ちが通じ合っていません。なかなかこっちを見てくれない・・)

また吹雪です

また吹雪です

まぁ、よく降りますこと、今年は! 夕方の犬の散歩も、雪のなかをかき分けて行ってきましたよ(動画のバックグラウンドにお寺の金の音が聞こえます)。午後、雪かきも二度しました! 長風呂の息子がお風呂から上がってくるあいだ、手持ち無沙汰だったので銅鍋を磨いてみました。 上の棚にある右側の鍋です(こちらは磨いた後)。 銅を磨くには、酢と塩を同量混ぜてペーストにしてから磨くとよいらしいです。 そこで実験。いろいろな酸をつかって、落ち具合を比べてみました。 私感ですが、 純米酢(4.5%)<中国黒酢(鎮江香酢)(5.5%)<ワインビネガー(6%)<生のライム の順で落ち具合が良かったです。瓶詰めレモン汁も使ったのですが、ライムほどの効果は感じられませんでした。 磨くのに1時間もかかりましたが、ライムのおかげでかなりきれいになりました。 タイでもベトナムでも、生のライムをよく料理に使います。うっかり草木染めのブラウスなど着ていたら最後、ライム汁を飛ばして色抜けを作ってしまいます。 ライムって酸としてはかなり強いのですね。なるほどです。

おめでとうございます

おめでとうございます

新年あけましておめでとうございます! このブログをご覧くださっているみなさま、いつもどうもありがとうございます。 みなさまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます! 今年はコロナも落ち着いて、元の生活に少しでも近づくとよいですね。 … 今日も朝から雪かきをし、午後はパターン作りをしています。 ぱっきりときれいに晴れ、なんだか今年はいい年になりそうな予感がしますよー。

アカウント またつくりました

アカウント またつくりました

インスタグラムのアカウントを消されてしまってから2ヶ月。何度も異議申し立てしたのですが、なんの返事も来ません。 そうこうしているうち、そのあと暫定的に作ったアトリエ・インドシンのアカウントも、個人的に使っていたアカウントも、3つ全部消されてしまいました。 消されてしまう原因となる規約違反は何もしていませんし、サードパーティーのアプリなども使っていません。 ただ、これまでの流れで考えると、3つのアカウントに共通していることがあります。 パソコンで投稿し、すぐあとにスマホで確認した後に起きていることです。 パソコンからのインスタグラムへのログインは、いつも不審なログインとしてカウントされているようなので、それが原因だったとしか思えません。(大量の迷惑メールや広告などはパソコンから送られてきますものね・・)。 かといって、インスタグラムには、直接抗議できるメールアドレスもお問い合わせ先もないので、手の打ちようがありません。もう3つのアカウントは諦めました。 さて、ここで(前置き長くなりましたが)こりずにまたアトリエ・インドシンのアカウントをつくりましたので、こちらから投稿していきますね。 https://www.instagram.com/atelier.indochine.jp/ これからはパソコンは使わず、スマホから投稿することにします。でも、スマホで文字を打つの遅いんですよね、私・・(涙)。 … 来年用のお手入れの注意書きが印刷から上がってきました。 いろいろと書いてあるので、読むのも面倒に感じるお客様もいらっしゃることは反省していました(このブログを見てくださっている方は、きちんと読んでくださっている事と思います!)。 簡略化するつもりで書き直しました。が、削ってからいろいろ足していたら、結局は前と変わらない長さになってしまいました。 … 下は、先日の朝の窓ガラス。夜のうちについた水滴が、見事に凍っています。ここまで凍ると、寒いのを通り越してもう面白いですね!外でもいろんなものが凍っていますよ〜〜

寒波

寒波

朝から雪かきをして犬の散歩へ。 寒さが強くなり、だんだん雪がふんわりしてきました(例年12月の雪はべちゃべちゃ)。歩くとふわふわしています。 日中も夕方もふらふら散歩にでたら、今日の合計歩数は軽く1万歩超えていました。 これだけ時間を作って歩くのも、染めの仕事が忙しい時はとても無理だなぁ・・。今のうちにせっせと歩きます。 夫の誕生日に焼いたガトーショコラ。一部凹んでしまったけど、しっとりおいしく焼き上がりました。 私、料理は嫌いですけれど、自分が食べたいものを作るのは張り切ってやりますよ(今月はチーズケーキ3つ焼きました)。今回も夫の誕生日という名目ですが、実は自分が食べたいだけなのです。 .. いちばん上の画像のもしゃもしゃは、セイタカアワダチソウ。 黄色いふさふさがこんな風になるんですね。寒い風の吹き荒れる野原でも、元気にぴしっと立っています。この枯れたのを煮出しても、あの黄色はもう出ないだろうなぁ・・。 冬の散歩道も、こうしてみると、写真の題材になりそうなものがあることに気がつきました。時々はカメラを持って歩こうかなと思います。

寒さ対策

寒さ対策

台所のドア(使っていない)からスキマ風が入ってくるので、どうにかして!と何年も夫に言われていました。冬はいつもこの家にいないので、それも馬耳東風でずっと放置していました。 そのドアをとうとう封印したのです。外から板を打ち、内側から断熱材を入れました。それがオーブンの裏の白い部分です。 寒さのやってくる直前に終わり、ギリギリセーフでした。冷蔵庫の中よりも寒い台所も、これで少しはましになるかもしれません。 放置してあったステンレスの棚もついでに出してきました。時間がないのと取り付ける場所がないので、買ったきりそのままになっていたのです。 封印したドアのフレームに2×6を打って土台をつくりました。これで取り付け場所を確保。ぶら下げてある中華鍋たちが頭の上に落ちてきても困るので、ながーい釘をたくさん使いました。息子がぶら下がっても耐えられそうです。 最後に土台へ棚をとりつけて完成。寒さ対策で始めた工事もこれで完了です(最後の棚はおまけ)。 そういえば、この部屋は15年前には仕事部屋だったのです。ここで布を切ったり縫ったりしていました。 アトリエを別に建てたので、この部屋に水を引き、ガスを入れ、自分で少しずつ手を入れて、いつのまにか台所らしくなりました。 元々は自分で作った台や棚を使っていたのです。でも、木製やタイル貼りのものは見た目が自然でよくても、掃除が大変。 結局は業務用ステンレスのものに少しずつ取り替えて、ご覧の通りになりました(レンジフードはトタンの衣装箱をひっくりかえしたものです)。 高級キッチンからは程遠いですが、自分の好みに作ってきたので、それなりに愛着のある台所です(でも料理は嫌いです。笑)。 .. 週末もとても冷えました。ジムへは無事にたどり着いたけれど、年内からこんな調子では、先が思いやられます。 長野の人は、雨が降ろうが雪が降ろうが槍が降ろうが、学校にも仕事にも普通に行くんですから、心からすごいと思います。