藍染のために買った小さめの甕が届いたのにもかかわらず、なかなか藍建てができないままでいます(小さめといっても、100リットル以上あります)。

アトリエが飽和状態のため、資材を保管するための倉庫がずっと欲しかったのです。現在はその倉庫の製作中。

湿気対策にすこし高床式にしたくて、参考になりそうなものがあるかとグーグルで検索すると、弥生時代のかやぶき高床式倉庫の画像がずらーっと出てきます。いやー、こういうのじゃないんですけど、、、。

結局、床が100cmの高さになるよう土台を作り終えたところですが、考えてみたら屋根までかなり高さのある倉庫になりそうです。ねずみ返しをつけたらまるで弥生時代の米倉。何かがおかしい、、、。図面から実際の高さをイメージできていなかったようです←←夫の冷ややかな視線を感じます。

倉庫製作が少し落ち着いてから、藍(秋物の製作も)にとりかかるつもりです。染め直しの作業もとりあえず終わったので(こちらは藍以外)、しばらく大工の日が続きます。

息子の夏休みの自由研究のために、毒ヘビ関係の本を図書館からたくさん借りてきました。

藍染を着ていると蚊や毒蛇避けになるという藍の効用はよく聞かれますが、それについて書かれたコラムを本の中に見つけました。

天然の藍にはピレスロイドが含まれているのだそうです。「ピレスロイドは、除虫菊などに含まれる天然の殺虫剤の主要成分で、昆虫のほか、爬虫類や両生類に対して毒性を示す」(毒ヘビのやさしいサイエンス(化学同人出版)より)のだそうです。

アメリカの開拓時代で労働者がブルージーンズを愛用したのも、ガラガラヘビ避けになるからという理由だそうです。現在のデニムのほとんどは合成インディゴ染めのため、ガラガラヘビ避けにはなりません(ピレスロイドはインディゴにはなく、天然藍のみに含まれるそうです)。

そういえば、藍染作業をしていると、蚊だけでなく、ハチやスズメバチがぶんぶん寄ってくるのです。なので、これまで藍の虫除けの効用をナンセンスだと思っていたのですが、あれは単に発酵の甘い香りに虫が引き寄せられているだけなのかも?きちんと染めた衣類には、蚊や蛇避けの効用があるというのは本当なのかもしれません(未実験)。

こちらは別の本。嫌われ者のヘビながら、美しい写真と図が満載。

 

デッキへ出るのに使っている掃き出し窓の近くに、天然の除虫菊の蚊取り線香を置いています。最近は天然除虫菊のこれがなかなか見つからないのです。

蚊取り線香のにおいが漂うなか、セミの声が聞こえると、夏も真っ盛りだなと感じます。