東北地方(イサーン)でしばらく前に知り合った子から連絡がきました。藍染村にある自宅に招待してくれたのです。藍畑をみたり、一緒に藍染めをしよう、ということでした。

ですが、私が東北地方へ行く飛行機を予約した後に、彼女がちょうどバンコクへ来ることが分かり、今回は行き違いに。

今週はちょうど、ここ近くにある公園でワークショップをしているということだったので、早速その会場へ行ってきました。

そこで彼女は、ハンカチやストールを畳んで染める絞り染めの体験を、一般の人に提供していました。

面白いと思ったのは、アルカリ剤として使う石灰が赤いこと。タイ語で「赤石灰」と呼んでいました。

下の写真にあるカップに入っているのは、タマリンドという豆の繊維と、ポメロの葉っぱ。これらも助剤として使うのだそうです。

タマリンドは、豆の繊維でトムヤムクンなどの酸味づけなどにつかいます。ポメロは、文旦のような大きな柑橘系の果物。どちらもおいしいのです。

使う材料がこれまたタイらしいですね。

それはさておき、近くでひっそりとディスプレイとして飾られていた織りの布(下の画像)が素晴らしかったのです。画像が変な色で残念ですが、これも藍染で染めた糸をシルクに織り込んだもの。

ブースの人に聞いてみたら、それらは売ってもよいものだけれど、ちょっと買える値段でなく、私も現金6000円分くらいしか持ってなかったので買えませんでした。あの二枚は精彩を放っていました。

まだまだタイにはこんなすごいものを織れる人がいるのかと思うとなんだか安心です(と、ここまで書いていて、出直して買ってくればよかったと激しく後悔)。

彼女と草木染めのことや藍の話をしていたら、すっかり遅くなってしまいました。彼女は、黄色をジャックフルーツ、赤はラック、茶色はタイ黒檀で染めているそう。

また彼女が家にいるときに東北へ行くことを約束して別れてきましたが、アパートに帰る頃にはもう真っ暗でした!(というわけで、一番上の画像は帰り道にて)。