ナコンラッチャーシーマーから東に120キロ、ナムロンという街に来ています。
ナコンラッチャーシーマーには遺跡以外何もない、、と思っていたら、更にそれを上回る街がここにありました。豚や鶏のエサを売るお店など、ローカル御用達のお店は沢山あるのですが、観光客用のお店が全くないのです。
まともなコーヒーを飲めるところを探すのに、街中をうろうろしました。しかも、新しく出来たばかりのカフェで「タイミルクティー」を頼んでもなかなか通じず、やっと通じたと思ったら、意気揚々とホットミルクを出されてがっかり(ハノイで「ホットコーヒーとオレンジジュース」を頼んだら、「コーヒーと激ホットオレンジジュース」を出されたことがありますが)。
でも、コーヒーなんぞを飲みたがるのが悪いのです。観光客の訪れを想定していないタイの街とは、元々はこんなところなんだ!となんだか新鮮な気分。
街を一歩出ると、水田が広がり、バナナの木が所々生えていて、水牛や鶏が放されています。眺めているだけで、心やすらぐ光景。遺跡巡り中、ずっと雨にふられましたが、雨期にわざわざ来ただけの甲斐はあり、緑の美しい田舎を堪能することができました。「こんなところに住みたいなあ、、」と私が呟くと、街育ちの夫が「こんなところで何をする?」との答え。何もなくてもいいんです。緑があって、本が読めて、藍染めができれば。




